これから論じることは、一部の専従に対して、今後の党を発展するために注意を促すものである。そのことを踏まえて、読んでもらいたい。
先月下旬に、6中総が行われた。6中総の中では、統一地方選挙の統括が中央委員会によって示された。中央委員会は自己反省している。その一方で、地域レベルの党委員会に対しては、感想と意見を求めただけで、自己分析を要求することは全くと言っていい程やっていない。それは、今の専従の態度にもくっきりと見えて来るのである。
本来、専従は、党外と党内で任務を行っている。
党外の任務は、赤旗の読者と党員の拡大である。この任務は、一般党員でも可能な任務であり、目に見える任務である。党外に訴えるには、当然のことながら、党と赤旗の魅力を存分に示すことである。魅力を表示することは、ただ赤旗や党の発表を良く読み、自分の言葉で伝えることなのである。文言は誰でも読んでいる。文言の内容を自分のものにすることは容易ではないが、一般党員以外でもやれるものである。しかしながら、最近の専従は文言をただ伝えているだけで、内容を全くと言っていい程、吟味していないのが現状である。少々でも、異なった視点でものを見ていても、すぐに非難や否定をする。しまいには、「それはあなたの意見でしょ」と吐き捨てる。その目に見える任務が党内での任務に左右されるのである。
党内の任務は、支部に所属している一般党員が苦労している事実を読み取り、内容を共有し、解決の糸口を見つけることである。言い換えれば、「支部が主役」である活動を援助することである。この任務は、一般党員だけでは頼ることができないものを、専従が手助けする役割を果たして行くものなのである。このことは、党建設でも重視されているものなのである。
しかし、現状では、専従は一般党員のことを全く考えずに、自己の利益だけを守る傾向にある。一般党員の状況を把握せずに、党を守ることに集中すれば、一般党員から見放されることは間違いない。見放されることを恐れることで、一般党員を束縛させることばかりをやっている。わかりやすく言えば、専従は一般党員を軽蔑することで、権力を握っているのである。実際に、一般党員が異なった意見や提案を表示すれば、専従は「党の方針だから、党の言うことを聞きなさい」と脅迫する。これだと、一般党員の思想や信条を統一し、異なった意見を言うことができない危険な社会を形成することになる。このようなことをやっている以上、党に対する誤解と偏見が一般党員にまで拡大することが危惧される。この危惧に対処するには、「支部が主役」になる本来の活動を地道に援助して行くことである。ここで、もし専従がふんずりかえり、一般党員を見下すことがあれば、党と市民の距離はますます離れて行くのである。
以上のように、専従は党の内と外の仕事を確りと行うことで、一般党員や市民の立場を共有し、距離を縮めることが可能なのである。それを怠っているからこそ、周りから見放され、党は衰退して行くのである。このことを踏まえて、専従から中央に至るまで、本来の仕事をよく考えて行かなければならないのである。