2月8日に迫った京都市長選。1日におこなわれた大阪府知事選の結果を見れば、民主勢力はいま冬の時代にあることがいえる。しかし、京都の選挙は一味違う。最初に動き出したのは、市民の会。
佐高信氏や中村敦夫氏、国立市長の上原公子さんなどの市民運動を重視するひとびとが動いた。彼らは広原盛明氏を中心に動いた。
それに民主市政の会がのった。さらに全労連と全労協の統一的な京都総評が動いた。さらに新社会党も支持をうちだした。
選挙はすぐ。相手は全政党のほとんど。しかも二期目。結果は予断を許さない。にもかかわらず、今回の京都市長選が注目を集めるのは、かなりの組織が勝手連のようにホームページを創った。次々に立ち上げられるネット連合。この試みは無視しがたい。
選挙に結果的に負けても、この取り組みのなかに新しい胎動がある。その結果がどれだけ京都市民を動かしたか。注目されるのは得票だけではない。どれだけの市民が投票するか。
大阪府知事選が40パーセントという投票率だったことは、6割は政治にノー!と危険信号を示した。議会制民主主義の根本は、多くの民衆がどれだけ主権を行使したかでもある。その点で京都の新たな動きは、空洞化する戦後議会主義の再生を賭けたこころみでもある。
結果が待たれる。