はじめまして。僭越ですが、人文学徒さんの投稿をいつも楽しみにしています。どれも私の力量では十分には読みこなせない難しい内容ばかりですが、少しずつ勉強しています。その中でも、4/8に「日本共産党が政権に加わったら、いったんはもっと景気が 悪くなって失業者も増え、それを立て直す力をその政府が持てるとは到底思えないという不安も僕にはあります。」と書かれたくだりは、私の不安とも重なり、興味深く読ませていただきました。また、4/28の「さざ波の「大同」をもう一度確認しあいましょう!」に始まる「5つの提言」に、大いに賛同もいたします。
ただ私には、人文学徒さんがその「提言」をされるにふさわしい方だったとは残念ながら思えません。あなたは、この「提言」をされる以前に、「当サイトの、僕の自主的運営方針について(3/1)」と題して、気に入らぬ者への「無視の勧め」を主張された。「自主的」と言いながら「賛成の方はこの指止まれ!」と呼びかけられた。「『お前は出てけ!』が『大同』違反、統 一戦線違反」であればこそ、それに対しては無視ではなく、ねばり強い説得の努力がなされる必要があると考えます。「大同をよびかける」との言葉のエネルギーは、その前に呼びかけ人自身によって「無視の勧め」が呼びかけられた時点で殺がれてしまっています。これから必要になる「大同」は、今集う者だけで足りる筈のものでもないでしょう。
ご自分の3/1の文章をもう一度読み返して下さい。「長壁さん、はじめまして」と、呼びかける形で始まりながら、その後の文章は、どれも長壁さんに話しかける形になっていなく、「そこで僕は、今日以降彼女を無視します」と結論されています。この文章には、ほんの少しも、長壁さんと議論しよう、彼女を説得しようとの意志が感じられません。言葉の一つ一つはどんなに紳士的でも、ストレートで「粗暴」な言葉よりももっと深く相手を傷つける文章もあるのです。人文学徒さんは、実生活においても言葉を使ったそのような振る舞いをなされのでしょうか。
私の敬愛する愚等虫さんは、少なくとも一般投稿欄(2/26)で、長壁さんに対して「説得」を試みられたましたが、敢え無く長壁さんの「戦時下、皆さんはいかがお過ごしですか?(2/28)」と題する返答に終わってしまいました。そのことが人文学徒さんの気力を殺いでしまったのかもしれません。しかし、あなたはそれ以前に一度も、愚等虫さんと同じ努力をされたことがなかった。愚等虫さんの努力が徒労に終わったとしても、「無視」を呼びかけるべきではなかったと思います。黙ってご自分一人で無視すれば良かったのです。ここで影響力のある人文学徒さんが、「無視」を呼びかけたことで、事態はかえって悪化しました。「さざ波現況について大変気になること」は、そうして始まったのではないでしょうか。どうか今一度、再考をお願いします。連帯を取り戻すために。(6/12記)