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「組織論・運動論」討論欄

もっと下を見よう!

2004/06/15 浜吉 60代以上 年金生活者

 こんなサイトがあるなんて、いや驚きました。
 共産党の再生を願って(いるのかな?)真剣な議論をしているように思いました。 その言葉の一つ一つを厳しく吟味し、問題点をついてゆく水準の高さ!!もなかなか のもの!と感じました。その論旨鋭い議論には何か異質なものを感じるのですが、一 生を本を読むヒマさえなく現場で汗と油にまみれてきた私には、どうお話しに参加し たものか悩みます。
 皆さん、こんな議論(失礼!!真剣な議論なのに)を繰り返していては、あの共産 党の”幹部”たちとなんの変わりもないと思います。場所をこのサイトに変えて同じ ように相手を批判し、持論の正当性を主張しあっているようにみえます。そういう議 論をして、何か「やった」ような感じを持っているとしたら、それは大きな間違いだ と思います。
 「化石」さんのお気持ち、私にはよく分かります。具体的に書けない苦衷が、ひし ひしと伝わってきますよ。皆さん、せめて彼の気持ちをもっと理解してあげたらどう でしょうか。
 どうですか?そう思いませんか?

 そんな皆さんに願いたいのは
 「もうちょっと下を見てみては如何ですか?」
 ということです。そう労働の現場、生活の現場、そこでの共産党員諸君の活動の実 際などなど・・。まったく「化石」さんがおっしゃる通りじゃないでしょうか。人々 の生活と労働の現場にある問題への対処の仕方について、あなた方と共産党中央との 考え方・運動の仕方がどう違うのか、共産党中央に何を提案するのかを真剣に議論し て欲しいと思います。

 ところで、「もうちょっと下を見ては如何ですか」と申し上げましたが、共産党支 部の活動は本当に酷いものだからです(個人を攻めているのではありません。もちろ ん、中には攻められるべき個人もいますけど)。
 一度、共産党支部の事務所を訪ねてみましょう!出入り口のガラスにもビラを貼っ て中は見えない。戸を開けて入ると赤旗やパンフが山と積まれ、ビラが散らかってな んかホコリっぽい!電話もFAXもホコリで白くなっていますよ。ガラスにもビラを 貼っているせいもあって薄暗く、このご時世なのにパソコンさえない!会社や市の広 報などの資料もぱらぱらとしかない。日中は常に鍵がかかって誰もいない。これが 「不気味」でなくってなんでしょうか?しかも、この事務所には、宮本氏も不破氏も 志位氏も来ているんですからオドロキです。

 そんな「共産党」支部が何をやっているか?それはもう分かっていますね。選挙と 党勢拡大、それしか視野にないのです(もちろん、その活動自体は頭が下がるほど頑 張っているんだけど・・)。職場革新懇を強引に立ち上げて即、開店休業!!ある労 働者の支援の会も作りっぱなし。文書能力?全くなし。労基署に提出した「要請文」 は小学生低学年レベル。無論、政策はなし。ある時誰かが書いた「職場新聞」の記事 の一部が「政策」だというのです。こんなことですから、県内の「民主勢力」からも 見放されていますよ!これがなんと!世界に名を知られた巨大企業の党委員会事務所 ですよ!!

 この「さざ波通信」に投稿されているあなた方の議論の出発点は、こんなところに あるのではないでしょうか?労働者・国民の労働と暮らしに目を向け、自らの襟を正 す。こんなことさえ実行されていないのが、今の「共産党」ですし、日本の左翼かも しれません。これをどうするのか、改めて民主主義とはなんなのか?(ただ意見をい う自由と多数決だけが民主主義ではないと思います)理論とはなんなのか?(難しい ことを言うだけではないと思います)労働者や国民が心の底で願っている課題はなん なのか?(議論の中の言葉を詮索するのは、人々にとっては縁のないことかと思いま す)それを如何に政策化するのか?(政策を書けない人が100の議論をしても、そ れはただの放談です)そして、それを理解してもらい参加してきてもらうために何を すべきか?(運動化しなければ力になりません)まだまだ課題はあると思いますが、 天上の議論よりも現実の課題の方に皆さん方の知恵と議論が集中され工夫が重ねられ るなら、実のある議論になると思います。

 共産党の間違いは、民主集中を逆手にとって「階級的な正しい議論」を上から押し つけ、それを忠実に実行する「英雄主義」を求めてきたことにあります。全てが正し かった時には、その時限りににおいて機能することもありますが(こんなことはまぐ れ当たりと同じで、誰がやっても同じ)、日頃からの労働と生活の現場に合った活動 の積み上げなくしては、官僚主義に陥るだけのことです。

 皆さん、100の正しい議論よりも、この瞬間にも超過密な労働に追われ(私もこ の過密労働をやって来ました)、厳しい人事評価にせき立てられ、過労死寸前にいる 労働者の為に、また同様な中小企業の経営者や労働者のために、大きな不安を持って い勤労市民のために(この5年間くらいの国民生活指数を見ますと、そのデータはど んどん悪くなっているのです)、きょう・明日なにをするのか、なにをしたらいいの かを議論しましょう。
 そういう議論からこそ明るい先が見えてくるのではないでしょうか。難しい議論は ヒマな時にしようではありませんか。もちろんその立場は分かっていますね。