投稿する トップページ ヘルプ

「組織論・運動論」討論欄

浜吉様、僕はまーこんな境地で書いてます

2004/6/18 人文学徒、60代

 浜吉様、はじめまして。さざ波仲間の立場からは「長い文章を、ご苦労様です」 、僕個人の立場からは「ありがとう」でしょうね。貴方は「組織論・運動論」の所へ メールされ、最近のこの欄では僕の投稿が最も多いわけですから、僕へのメールのよ うな気分なってお応えすることにしますが、ご了承お願いします。

 さてまず第一に、こんな議論をしていて何かをやっているような気になっているの かという件。もちろんそんな気にはなっていません、しゃべってるだけってことは百 も承知です。それどころかこんなことやっててなー?なんてと、ちょっと自嘲気味に なる時さえあるんですよ。でも気を取り直して、まー以下のような微かな「僕の人生 での意味」があるのだと結論することにしてきたという、そんなところでしょうか。

 日本共産党で35年ほど活動してきました。職業もそれに近い所で探して、給料も 20万程度までという安いボランティアみたいな職場でずっと生きてきました。自慢 するわけでは全く無く一つの事実資料ですが、ある国立大学の修士課程の卒業です。 それだけ日本共産党への思い入れが強かったのだとご理解ください。ところが共産党 に疑問を感じ始めました。それも小さいものではなく、理論的・根本的な疑問です。 これでは何年たっても日本や世界を良くできるわけは無いと考え始めたのでした。案 の定、社会党がなくなってもその支持者さえ全く引き寄せられず、票が数十年前に逆 戻りするという事態も起こりました。その原因は、僕が指摘してきた理論的欠陥にあ るのだろうと判断しています。それはこの欄に今まで書いてきたとおりのもので、現 場の問題を分析したり勉強したりしながら、長年かかって自分で形作ってきたもので す。もちろん共産党以外に日本全体を良くできる可能性があるような政党、全国的団 体は他にないと、これは今でもそう思っています。

 共産党のこの問題点は小手先で解決できるようなものではありません。戦術的問題 ではなく、戦略的問題よりももっと大きい理論的問題と考えています。サッカーのチー ム編成理論が間違っていたらみんなでいくらその戦略、戦術を論議し、変えあってみ ても、強大な相手には敗戦ばかりということになります。例えば、選挙、拡大よりも 大事なものがあるのに、現場はあなたが見たとおりに実質それだけですから、人は育 たず、結局政治的にも勝てるわけは無いということ、これもこの理論的欠陥から起こっ ているのだと僕は考えています。事務所が汚いのも、革新懇談会や「○○さん守る会」 がすぐに開店休業になるのも、同じこの欠陥から来ているもののはずです。今まで僕 がここで述べてきたことを結論的に要約するとすればこんなことになりましょうか。 文化というものの理解が偏っている、人々の気分というものの重要さを知らない、教 育でなく実践で大小の成果を挙げて初めて人が育つということも知らない。これらを マルクス主義用語で言うと、上部構造というものの位置づけが認識と政治というくら いしか無いと、要約できましょうか。こんなに大きな問題なのに、党全体としては表 面的にはその自覚のかけらさえありませんから、いつかは改善されるだろうけれど、 僕の生きているうちにそれが起こるかどうか分からないというぐらいのスパンの、そ れほど大きな問題です。

 「そんな大それたことをここで述べてて、将来何か足しになるの?」という質問は 当然ありましょう。ですから時に自嘲的にもなるんです。でも僕の一度しかない大事 な生涯で一番語らねばならないことは、どっかで語りたい。こっちのほうが、テレビ や週刊誌だけで暮らすよりは、効果のほどは計算できなくてもましな人生には違いな かろう、こんな心境なんです。残り少ない人生でもありますしね。趣味に生きてはい るのですが、以上のことも一つの趣味なのかもしれません。とっても大事なね。

 まーこんな心境なんですよ。こんなことに興味があられるなら、またここにご返事 ください。できる限りお応えします。