人文学徒さん-
早速の返事をいただいていましたのに、こちらが失礼している間にちゃんとしたお返事を差し上げる機会を逸してしまいました。件の話題はもうおしまいということなりましたが、まあ、実のところ人文学徒さんとは、もっと他の話題、例えば、「「科学」の批判」(03/11/15)で、なぜ「科学」が括弧付きなのか、といったようなことをいろいろとお聞きしたい思っていた訳です。そうすると話題はフッサール辺りに及ぶかなとひそかに期待もしていたのですが、私自身、いろいろな事で時間的なゆとりがなく、浜吉さんからの投稿を読み、本当にごもっともと肯いたり、これに対しての人文学徒さんの返答にもまた、「うん、うん」と頷いたりするのが精一杯といった状況です。私の信頼する友人から、「人は考える葦」なのだから、一生懸命考えて、その意見を公表するのもまた人としての立派な「行動」であると教わりました。
ちなみに、党中央の代表者はここ2代、自然科学出身と書かれていますが、少なくとも志位さんは工学部出身で自然科学出身ではありませんし、また、不破さんが理学部物理を卒業したことが、自然科学出身と言えるかなとも思っています。私は「理系」、「文系」といった二分法はもう20世紀でおしまいにしてほしいと常々思っています。最近では同趣旨の意見があちこちで聞かれるようにもなりましたので、「「科学」の批判」にそうした観点を忍び込ませると、論点がぼやけるかなと思っています。
愚等虫さん-
励ましの言葉などありがとうございます。私が愚等虫さんの「―連帯の気持ちを込めて―」を読みましたのは、恥ずかしながら、ほんのひと月くらい前のことです。ですからお礼の返事を書く機会も逸していました。その前には長壁さんからもエールをいただいていましたので、それを僅かな頼りに考えを進めていましたが、力尽きてしまいました。
愚等虫さんと私はほとんど「同時代」を過ごしてきたのでしょうが、不幸なことに若い頃、愚等虫さんのような友人・知人に恵まれませんでした。私は、学生党員であった頃、2、3のセクトの(地方の)トップを直接訪ねて、時間をかけて議論などしたことがあります(そのせいか罵詈雑言には慣れています)。当時、そうした私の経験から、党の側からなされる他者への批判が、相手を知らなさすぎることからくる的はずれなものであることが、いろいろと実感されるようになり、私の党活動もぎくしゃくとしたものになりました。心底疲れ果て、また、早晩、党から追放されるのは目に見えていましたので自ら身を引くという形で離党した訳です。
その後はいかなる組織にも属せず、たいへんにゆるやかなネットワークなどを通じて、新たな仲間を得ました。その中で、ほんとうに微力ながら、党と、他の組織や個人との仲立ちになればと思い模索していた時、開設まもない「さざ波」を知りました。その開設趣旨を読み、あの頃、党の中にこのような開かれた討論サイトがあったならと、辛かった時代を思い出し、不覚にも涙を流してしまいました。以来私は、ほんとうにここを大切にしたいと思っています。「組織論・運動論」とは無関係な個人的な話になってしまいましたが、いずれ考えがまとまりましたら、また投稿させていただきます。愚等虫さんにはいろいろと勉強させていただき、ほんとうにありがとうございます。