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「組織論・運動論」討論欄

「組織論・運動論」への感想

2004/08/06 愛宕山 50代 宿泊所管理人

 みなさんのご意見を興味深く読ませていただいております。浜吉さん、人文学 徒さんのやりとりも、とても他人事とは思えないという気持ちで読ませていただきま した。
 私自身、入党しても30年以上にもなりますが、ほかにこれ以上の居場所が見つから なかったということもあって、なんとかいままで踏みとどまってきました。 それほどの活動家ではありませんが、早朝配達、集金という課題だけは、消極的なが ら現在も続けています。しかし、それで世の中が変わるなんて、夢にも思ったことは ありません。
 支部長会議、地区党会議では、なんだかんだといっても、要するに赤旗拡大、党員 拡大をせよといっているだけのように思えました。たとえ赤くない猫でも、赤旗を増 やす猫はいい猫なのです。
 党大会では、帝国主義の定義といった根本的な改正までが、あっという間に決まり ました。わが居住支部の現実からすれば、レーニンの原典を読んだという党員は10% にはならないでしょう。私もふくめて、果たして、不破さんの前衛論文を理解できた 党員がどれだけいたのでしょうか。
 党中央は、この改正についても、全党員が賛同したと思い込んでいるのかも知れま せん。しかし、実際は、わけがわからなくても、不破さんが間違うはずはないと善意 に解釈しただけではないでしょうか。
 わが地区の指導からは、決定を読め、赤旗を増やせという以外にはなにも伝わって はきません。何人が読んだのかという数字の点検だけが機械的に繰り返されるだけで は、末端の党員には、中央の命令の徹底を求めているのかと思えてなりません。 その後2人とも自己批判されてはいますが、上田さんや不破さんは、その昔、東欧の 「社会主義」国を修正主義と批判されたことがありました。わが党は、ソ連、中国か らの干渉にも屈しなかった自主独立を誇りにしてきました。しかし、地球上のどれだ けの面積が社会主義国の国土で、どれだけの人口が社会主義国の人民だといっていた ときには、ソ連、東欧も中国も員数合わせになっていたのです。
 党は、すべては国民の判断に委ねるとよくいいます。あえて極論すれば、党は、国 民が反対しても、天皇制を打倒すべきではないでしょうか。国民が反対しても、人民 共和国を樹立すべきではないでしょうか。
 マスコミの宣伝に負けたといった選挙総括も不可解です。ブルジョア階級が牛耳る マスコミが、「公平」な判断をするわけがありません。そこで、情勢に見合った活動 が足りなかったとか、赤旗を減らしてしまったとかなるわけです。
 いつも正しい党中央は気楽なものです。いまの党に踏みとどまっていると、私の居 場所というか、そういうものがなくなっていくような気がしてなりません。
 組織は運動に従属するものではないでしょうか。いつの間にか、運動が組織に従属 するようになってきたような気がしてなりません。