人文学徒さん、拙文に対して過分な評価をいただき、そして私の意図をそのままに受け止めて下さり、ありがとうございます。少し気を入れて書いたのがすっかり報われた気分です。原仙作さんと人文学徒さんの論考にプラスする「三つの側面」の一つとしては物足りないものになりましたが、僭越ながら私の中でもそういう意図もあって、時宜を逸しないよう少し急いでまとめたものです。そのため今読み返すと、誤字・脱字、文体の不統一、構成の悪さ、規約の変遷との関係が曖昧になった点などの論理の穴が目立ちます。宮地健一さんのサイトでリンクされるのなら差し替えもと考えましたが、さざ波編集部の手を煩わせることになるので止めておきます。おそらく、再度この問題に集中して取り組まなければならない時期(時代)がやってくると予想しています。その時にはまた足りないところを補い、練り直して公表する予定です。
いつも投稿した後で沢山のミスに気付いてしまう私として、事前に人文学徒さん始め、その他、名文筆家の方々のどなたかお一人にでも校閲をお願いできるような、そんなシステムがあればなあと夢想もします。それこそ、正真正銘の分派活動ですね(笑)。それでも大切なことは、私たちが互いに顔も知らず個々バラバラに存在し、この場でしか接点を持たないのに、党改革という情熱で結びつき、知らず知らずの内に「連係プレイ」も可能にしてしまうというようなこの情況。それを醸成したのが他ならぬ日本共産党のこの「惨状」であるということ。そこに「愉快な気分」を感じるのは、私も同じです。
そして、私もまた誤解なきよう付け加えますが、人文学徒さんの「民主集中制をなくして『歴史的和解』をもたらしたいという、そういう切望」は、まさに私の切望でもあります。一般討論欄で、ロム3さんへ向けた投稿(9/29)の末尾に「私達元党員は、党内の事情を良く知っている上、党中央に気兼ねなく、誰とでも議論を交わし、中央に意見することもできます。党員はその点でハンディを背負っているわけですが、逆に、私達はそれくらいのことしかできず、実質的な党改革は党員にしかできません。それくらいのことしかできない私達としては、岡目八目に陥ることなく、共に『日本共産党勝手連』として、できる範囲で最大限の協力をしましょう」と書いたのも、私のそういう切望を述べたものです。
ロム3さんからは党規約の代案を示すべきだとのおしかりも受けましたが、それは党員の仕事であり、私が言うのは「お節介」であると、ひとまずは逃げておきます(笑)。もう離党して25年以上も経つので、党内事情も変わっているでしょう。ロム3さんの指摘にもありますように、専従の方の生活を保証しつつ、党改革をどう進めて行くのかといった課題も重要です。私の今の境遇と力量ではこれらの課題は大きすぎますが、改革が実り、党が飛躍的に成長すること以外に道はないものと思います。そのためにこそ、最重要課題として民主集中制の問題に取り組まなければならないと考えています。
「未熟な20代前半の党員」さん、
党員用投稿欄へのあなたの投稿(9/19)を読み、若い頃の私自身と重ね、胸が熱くなりました。9/28のこの場への投稿を準備している間、二十歳の私が書いた日記を探しました。それは、入党2年目にして抱え込んだ大きなジレンマを先輩党員達に訴えるための原稿として綴ったものです。当時は、訴願というシステムがあることさへ知りませんでした。なぜかその日記は見つからず焦りましたが、燃やしてしまっていたかなと、それさへ忘れてしまうほどの昔のことです。それでもその内容は鮮明に覚えていて、その要点は、昨年「綱領改定」討論欄へ「『民主集中制』は不思議なシステム(議論とは何か)」(2003/7/30)と題して投稿しました。
あなたの投稿に一つだけコメントしておきます。例えば、異なる支部員同士で携帯電話の番号を教えあって、党に対する愚痴をこぼしていることがバレたくらいでは、査問など受けることはないと思いますよ。私のこの欄への9/28の投稿では、例え夫婦であっても、異なる支部に属している場合には党大会議案の討議を行ってはならないと、党中央が考えていることを書きましたが、それに反していることがバレても、それだけで査問されることはまずないと思います。「査問」に至るのは、党中央が直接的・実質的な脅威と判断した時だけです。そうしないと、規律委員会はあまりに忙しくなるので、そのあたりを臨機応変に対処できるようにするために規約の第五十六条(付則)が定められているのでしょう。本当に、その点は安心して良いと思います。ただ、直接的・実質的な党改革をめざす取り組みを末端から本格的に開始する際には、それらの「決まり」にはきちんと「対処」する必要があるという意味では無視できないものです。私のまとめを、そのように受け取って下さい。
徐庶さん、
党員用討論欄の9/22、9/26の二つの投稿を読ませていただきました。党改革について中央へ訴願されたとのことで、勇気ある行動に頭が下がります。予め徐庶さんの9/26の記事を目にしていれば、9/28の私の投稿でも個人的になされる「訴願」についてもう少し詳しくコメントできたのですが、少しぶっきらぼうな書き方になりすみません。
私は、「異議申し立てを各人がバラバラに行っても、例えその数が膨大であっても、それだけではほとんど効果はないと考えた方がよいでしょう」と書きましたが、私の本意として正確ではありません。末尾には、「とりあえずは一人一人が自発的に党中央へメールを送るなど、簡単な行動から初めましょう」とも書きましたように、訴願が個々バラバラになされるとしても、それが集中して膨大な数となり、どれもこれも同じ趣旨であるというふうになれば、必ずやなんらかの形で表面化します。それが、事をなすひとつの重要なタイミングを知らせる合図です。ですから、訴願はくりかえし行う必要があると考えます。
私は、敢えて中央に対してこちらの手の内を明かすような書き方をしますが、党に対しても、国民に対しても手の内を明かしながら正々堂々と進むのが、改革推進の正しいあり方だと思います。その姿勢の本来的な正しさは、かって、さざ波開設間もない頃、議論の中で吉野傍さんいう方から教わり、伊里一智さん達の取り組みを再認識するきっかけにもなりました。吉野傍さんには改めてお礼を申し上げます。
愚等虫さん、
イラク討論欄で「―テロと『テロ』―」(9/16)を見つけ、久しぶりのご登場に「バンザーイ、グラムシさんだ!」と、心の中で叫びました。北オセチアでの惨劇についての議論が白熱している間、私として曰く言い難い気持ちを引きずったまま議論に参加できずにいたのですが、その私の気持ちをを代弁していただいたようで、救われました。「まず知ること」、そして、できることから行動すること。伝言板への「イラク世界民衆法廷(WTI)広島公聴会」への参加呼びかけ(9/22)は、愚等虫さんの「― Cease Fire !! ―」(8/16)をも思い出して動かされ、私のメールを通じた仲間達の取り組みを紹介させていただいたものです。愚等虫さんには引き続き、いろいろな場面でご意見を寄せて下さるようお願いします。その度に「バンザーイ、グラムシさんだ!」と叫びます(笑)。
その他にも、山本進さん始め、党員用討論欄へ勇気を持って投稿して下さる皆さまに感謝申し上げます。皆さまの投稿は、どれも貴重なものばかりです。他のところにも書きましたが、私は、今も党員である古くからの友人からは「党に対する思い入れが熱すぎるので、やけどしそうで疲れる」と評されます。党に完璧を求め過ぎるという意味らしいのですが、完璧を求めていたのなら、とっくの昔に関わりを絶っていたでしょう。熱すぎる想いより、「持続する志」こそが大切だと考え、これでも努めてクールダウンして投稿をしているつもりです。その意をくみ取っていただき、今後とも、このサイトを大きくすることにご協力をよろしくと、一さざ波ファンとして勝手ながらお願いいたします。