「革命は、権力の問題である。」前議長の宮本氏の若き日の言葉である。私は、 それを強烈に脳に焼き付けた。現指導部は今でも、革命は権力の問題と考えているの だろう。議会で絶対多数を取って(取れもしないのに)政治を変えようとしている。
マルクスや、エンゲルスは、どう考えていたのだろうか?史的唯物論に従えば、社 会主義の到来は、権力の問題ではなく、構造上の問題であるように思う。
21世紀は、構造変化の時代であると私は思う。構造改革と言った上からのもので はなくて、管理社会が共同社会に変わって行く課程をたどると思う。20世紀型の大 量生産方式は、日本ではもはや出来なくなった。日本の産業は、品質重視の産業に転 化せざるを得ない。
量を競う産業は、利益が乏しく、質を競う産業は、高付加価値産業となることが出
来る。
私は、よくわからないが、日本の技術や、技能は非常にすぐれているそうだ。ロケッ
トを打ち上げるにも、日本の技能者の技術が必要だといわれている。巷には、高い技
術を持ちながら、それを発揮出来ないでいる人が多いようだ。
それを発揮できるようなシステムが出来つつあるようだ。大企業の退職者を中心に ナビゲーター組織が大阪では出来ているそうだ。昨晩のNHKテレビの[お困りご近 所の解決方法]の燕市の磨き屋グループの仕事獲得方法の中で学んだ。
各ナビゲータが100人の知古を持っていて、その人たちが、50人集まると、5 000通りの解決方法が出来て来ると言うことである。今まで下請けとして、1つの 系列会社にしがみついていた人々も今後は、5000社の会社の中から、自分たちの 技術の売りこみ先を選ぶことが出来る。高付加価値をつけて技術を売ることが出来る 可能性が出てきたのである。
管理社会から、共同社会に移った時のシステム維持装置は、階級的ではなく、階層 的となるので、それこそ、民主集中制が機能することになると思う。
日本共産党は、先駆的に民主集中性を発揮しなければと思う。それには、くだらな い規約をいったん全廃して出直してはどうかと思う。
また、共同社会型の企業も、今は、株式会社になっているところも多いが、大抵は、 株式市場に上場していない。株式は、投資手段であって、投機に揺すぶられることを 拒んでいるのだろうと思う。
量的生産方式から、質的生産方式に社会が移行したあかつきには、投機手段として の証券取引市場の存在も消滅するのかなーと感じている。デイ・トレーダーにでもなっ て、生活費を稼ごうかと考えている私にとっては、ちょっとショックである。