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「組織論・運動論」討論欄

農村

2005/02/01 Forza Giappon

 昨年晩秋、友人が、関東のとある山村地域へ泊りがけでピクニックに行く 機会がありました。青年男女10人グループです。全員がすべて民青や党員ばかり というわけではないそうです。だからそういうところが嬉しいと彼が語ってまし たが・・・。

 二日目の午前、行程にちょっと時間的ゆとりが生じたので「せっかく関東まで 来たんだ。フィールドワークでもやっていこうぜ」と1人が提案。提起されたこ の「議題」は全会一致で可決(笑)。即席フィールドワークとなったしだいで す。

 フィールドワークのテーマは、粗削りながら一応「政党意識アンケート」。と 言っても調査票なんてしっかりしたものは最初から持っていきません。どこのご 家庭のどなたがどんな意識をもってるかなんてことは最初からみんな関心があり ませんでした。なんといってもプライバシー。センシティブな分野ですし。各メ ンバー間で簡単に打合せめいたことをして、それとなく農村住民のみなさんの 「おおまかな意識」を知る程度のものにすぎません。

結果は。
 最も人気の高い政党は(残念ながら)民主党でしたクソッ!。2位は僅差で自 民党。3位はかなり差があって公明党。僅差ながら4位に甘んじたのは社民党。 で、肝心の共産党は僅差で5位だったとのことです。うーん悔しい~。でも「農 村部なのに事前予測よりはけっこう健闘してるんじゃない?」って喜んでた子も いたみたい。
 共産党支持ですと答えてくれた住民は3人居たそうです。しかも熱烈支持。そ の3人だけでなく対面アンケートに応じてくれた数十人に「共産党へどんなイ メージを持ってるのか」もさりげなく聞いたところ、ざっと以下のようになった そうですよ(順不同)。彼の簡単な走り書きを書写しておきます。

「戦争反対し続けてる政党、感心する。イラクの次は北朝鮮が気掛 かりだわ」
「憲法改正されたら私らの子や孫は徴兵でとられちゃう!」
「一貫して『消費税廃止』を訴えてる」
「国民に軸足を置いている」
「社会保障の財源にも答えてくれそう」
「赤旗に書いてある『新自由主義』ってなに?」
「この近くの大学にも民青があるけど、近頃人数少なく寂しいな」
「オラんとこも『日曜版』とってるぞ」
「赤旗?ああ昔はとってたさ。でも20年ぐらい前から紙上論文欄なくなっちゃっ たでしょ。『公開討論コーナー』なんて懐かしいんだけど、なぜ復活させないの かなー。当時は読み応えあったんだけど・・・」
「赤旗は好きだけど『経済欄』が乏しいよなあ。しょうがないから、『日経』と 併読してるんだ」
「古在由重さんや有田芳生さんはクビになっちゃったって本当なの!? ショッ クだわー」
「他の党は『基本政策』とか言ってるけど、なぜ共産党だけは『綱領』なのかわ からない」
「なんか小難しい議論が好きな頭の良い人達の集団なんだろうねえ」
「福島瑞穂さんみたいな上手なイメージ戦略がないのは、ちょっと残念ね。」
「共産党にこそ、女性党首(委員長?)必要なんじゃないかな」
「一般人にはわからない難しい用語が多いんじゃない?」
「民主連合政権構想って何だべ?」
「商店街を生き返らせてくれ」
「減反に接ぐ減反農政をやめさすには革新政党しかないと思うわ。ねえ、いつに なったら政権とってくれるの?」
「オラの村にも浮浪者が居るだよ。彼らを助けてやれないのかねえ、9年前まで は居なかっただよ」

(浮浪者って、ホームレスの意味でしたっけ??)
 なかには的を射た逆質問もあったようで、党パンフや党系文献をよく読んでい る文化人系の方もおられたようです。即席のわりにはディープな声が入っている と感じました。ともあれ、まあ、統計学的でもなく「科学的社会主義」的でもな い(失笑)、粗略な即席フィールドワークだったそうですが、彼によると「みん な『またやりたいネ』って好評だったぜ」。(このフィールドワーク報告を聞か せてくれた彼に感謝!感謝!)
 みなさんはどう感じました?