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「組織論・運動論」討論欄

2/5ロム3さんへ~とりあえず

2005/02/08 樹々の緑 50代 会社員

 丁寧なご返答をありがとうございました。
 いまちょっと仕事の日程がタイトになっているので、もう少し猶予をいただき たいと思います。

 ただ、「あっそうか!」と分ったのは、例えば、ロム3さんが人民大学で学ん だことはよかったとどこかで言われていたので、用語の概念のコア部分の理解に ある程度「共通の前提」があると思っていたのですが、かなり違っているらしい ことです。

 この点、あまり「言葉」の問題にかかずらわっていると、議論が前に進みにく くなると思い、今後の検討課題としたいと思いますが、それでもロム3さんにも 是非考えておいていただきたいと思うことがあります。
 それは例えば、「革命」は、普通「政治革命」を指す言葉で、これが「転用」 されて例えば「産業革命」という表現が使われるようになったのではないか、と いうようなことです。また、「革命ではなくクーデターだ」と言われるとき、そ の区別は何をもってされているのかということや、「市民革命」はごく普通に中 学校の社会科の教科書にも使われていたように思い、フランス革命やイギリスの 清教徒革命・名誉革命、そして場合によっては、アメリカ合衆国の独立もこれに 含めて言われることがあること、などです。そして、生産力の発展それ自体を 「革命」と呼ぶかどうかは、きわめてアバウトに言って、「産業革命」のよう な、いわば「比喩」をもって言葉の本来的定義とするような、逆立ちの議論に なってしまうのではないか、というようなことです。

 あなたが、「革命は権力の問題か、構造の問題か」と提起された同じ投稿で は、宮本顕治氏の『日本革命の展望』で彼が「権力の問題だ」と言ったという指 摘があったように思います。そこで彼が問題としていたのは、決して「生産力の 発展は権力の問題か、構造の問題か」という「問い」に対する答えではなかった ように思います。彼は、「革命は権力の問題だ。だから、現在の日本国家におい て、誰が権力を握っているのかを分析し、そこから当面する革命の性格を決しな ければならない。ただ単純に、現在の日本が、高度に発達した独占資本主義段階 にあるから、必然的に当面する革命が社会主義革命になってしまうわけではな い」という論旨だったのではないかと思うのです。

 それで、私も、このような「革命」の理解を前提にして、議論を進めていまし た。しかし、いまでは、それは大きな誤解だったと分りましたので、ちょっと今 後の議論の仕方を考え直したいと思っております。