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「組織論・運動論」討論欄

2/8 樹々の緑さんへ

2005/02/10 ロム3

それは例えば、「革命」は、普通「政治革命」を指す言葉で、これが「転用」さ れて例えば「産業革命」という表現が使われるようになったのではないか、とい うようなことです。

 左翼においては、政治革命をさす言葉だと思います。
 しかし、この世の中は、左翼だけではないので、両方を考えなければいけない と思います。私が思うには、「イエス・キリストの言葉で(新しい葡萄酒を古い 革袋にいれるな、おそらく革は破れて酒は流れるであろう)」という、訓話から 出てきているのかなと思っています。新しい生産力に対しては、新しい社会構造 が必要です。その生産力に対応して、封建社会、資本主義社会、社会主義社会 と、社会構造たる革袋も葡萄酒に対して、新しくして行かなければならないと思 います。要するに葡萄酒の更新につれての革袋の更新ということだと思います。 生産力の革命か、対応の革命かと言い換えてもいいと思います。生産力が主で、 対応は従だと思います。

また、「革命ではなくクーデターだ」と言われるとき、その区別は何をもってさ れているのかということや、「市民革命」はごく普通に中学校の社会科の教科書 にも使われていたように思い、フランス革命やイギリスの清教徒革命・名誉革 命、そして場合によっては、アメリカ合衆国の独立もこれに含めて言われること があること、などです。そして、生産力の発展それ自体を「革命」と呼ぶかどう かは、きわめてアバウトに言って、「産業革命」のような、いわば「比喩」を もって言葉の本来的定義とするような、逆立ちの議論になってしまうのではない か、というようなことです。

 果物が熟さない内に待ちきれずにもぎ取るような革命は、クーデターだと思い ます。

あなたが、「革命は権力の問題か、構造の問題か」と提起された同じ投稿では、 宮本顕治氏の『日本革命の展望』で彼が「権力の問題だ」と言ったという指摘が あったように思います。そこで彼が問題としていたのは、決して「生産力の発展 は権力の問題か、構造の問題か」という「問い」に対する答えではなかったよう に思います。

 宮本氏は、誤った革命論を展開してしまった。それで、痴呆を装って、隠遁生 活をしているのではないかと推察しています。不破氏が誤った方針の責任者とし て、スケープゴートにされ、いずれ決着がつくと思います。志位氏は最初から 誤ってはいない。

彼は、「革命は権力の問題だ。だから、現在の日本国家において、誰が権力を 握っているのかを分析し、そこから当面する革命の性格を決しなければならな い。ただ単純に、現在の日本が、高度に発達した独占資本主義段階にあるから、 必然的に当面する革命が社会主義革命になってしまうわけではない」という論旨 だったのではないかと思うのです。

 権力は、資本主義内部においても常に推移しています。今では堀江氏のような 若者が権力をにぎりつつあります。

 共産党一支持者Wさんの中に出てくる友達の会社の話や、ALUMAさんの教職員問 題に対するご提案は、階層社会を目指しています。階級社会が終わりかけ、階層 社会が始まりかけているのが、現在の社会情勢だと思います。

 情報革命によって、グローバル化がはじまり、大企業は、今までの子会社を切 り捨て、世界中から部品を調達するようになりました。
 その結果、孫会社も、曾孫会社も切り捨てられ、巷に失業者があふれる結果に なりました。その労働力をどこに吸収すべきかを左翼は真剣に考えなければなら ないのです。歴史を逆転させるような思考方法では、解決はつかないのです。

 このグローバル化の糸を切ったのは、皮肉にも、かっての社会主義国中国で す。あれは、本当の社会主義国じゃないなどと詭弁を言ってもはじまらないので す。つまるところ不破氏は、キューバくらいにしか、同盟者を見いだせない状況 に陥っています。

 かっては、夫一人の給料で家族をやしなえました。今では、夫婦二人の賃金を 合わせないと家族をやしなえません。その代わり妻も仕事が出来るように家電製 品が進歩して、妻の家庭労働は、軽減されて来ました。

 ここで、足りないのは、夫の協力です。それが原因で、離婚が増えています。 男でもおいしい料理を作って、彼女にふるまえる様なキャラクターなら、比較的 に早く、結婚相手は見つかるかもしれません。

 先進国の労働者が貧困化したように見えますが、日本でも娘を売る貧農はなく なりましたし、世界中では、人口は爆発的に増えています。その人々を養わなく てはならない使命が先進国にはあります。平準化されたと見るべきでしょう。

 爆発的に増えた世界中の人々が全部働けるようなシステムになったら、世界は もっと豊かになるでしょうね。それはエネルギー革命によって成就すると思いま す。

 アフリカの太陽で水素が生産されるようになったり、砂漠を緑に変えることな どが次世代の生産力になるかと夢を描いています。