丁寧なご検証ありがとうございます、公務員としてのご報告だけにありがたく受け とめました、参考にさせて頂きます。
丁寧な回答に少し驚いています。(もう少し厳しい批判がくるかと思っていました 。)そこで少し甘えさせて頂いて、もう少し私の真意を書いてみたいと思います。
私も今回の件の原因の一つには組合側の脇の甘さが、姿勢のなさが露呈した結果で あると考えています。
しかし、思うのですが私はこれは基本的には「労働組合つぶし」の攻撃の一環であ ることを押さえ、そう見ておくことが必要と思っています。
その通りだと思います。このつぶしに対抗するために、現在の大阪市の運動を擁護 するのが正しいのか、それとも労働組合自らが襟を正す事が正しいのかが問われてい ると思います。
いくら報道取材といえ、職場内にカメラを据え付け残業をチェックするなどは許さ れてはならない行為であり、監視社会そのものです、労働者は生身の人間なのです、 決してロボットではありません。
確かに指摘に一理はあります。ただし私はやはり「カラ残業」そのものが批判され
るべきであり、それを摘発した「やり方が汚い」は、やはり主張としては弱いと思い
ます。
今我々公務員は市民と接触する場合、「カラ残業や、カラ出張をしているだろう」
と相当追求されます。大阪市の職員もこれまで市民との対話の中でその言葉を突きつ
けられたはずです。その時胸を張って「そんな事はしていない」と答えられますか。
おそらく大阪市の職員は市民に対して後ろめたさを感じながら「嘘」をついて来たと
思います。
私は労働者は不正には手を貸してはならないと思っています。市民に対して「嘘」
をつきながら市民との連帯を勝ち取れるはずがありません。カラ残業等は真の意味で
の労働者として公務員が育って行くことを妨げているものだと思っています。(昔の
様に本当に食えないのなら少しは理があるのかなとも思っていますが、いま公務員の
給料で十分食えます。)
かつて、今郵政民営化攻撃に曝されている郵便局の職場では、労働者がトイレに行 くときも職制がタイムウオッチを持って時間を監視していたことがありました。
この話と大阪市の話を混同することはできません。
それともう一つ、「厚遇」とされた様々な労働条件は勝手に労働組合が決めたので はなく、その時点時点で状況に応じた労使の交渉によって、双方合意の下で決定され たという事で、報道のように組合組合が一方的に非難されるものではないということ です。
またご承知のように、現実に手当てなどを申請するのは、決められた所定の手続き によって承認の上支給されるのであり、組合が勝手に出来るものではありません。
労使交渉とは双方が「対等の立場」に立って合意事項を決めていくものであり、も し本当に大阪市で問題があるのなら、支出管理すべき当局に責任があると言わざるを 得ません。
まさに労使合意の下に行われて来た事が問題なのです。大阪市の問題は労使双方に
あるのです。公務員は資本家と労働者のように敵対関係がはっきりしません。公務員
の場合は労使双方が癒着し、市民の利益より自分たち役人の利益を追求する弱点があ
るのです。労働組合が勝ち取った権利は、すべての公務員に還元されるのです。(例
えば退職金問題です。私の場合も後2年で退職ですが、大阪市のとばっちりを受けて
何百万円も損をする可能性が今あるのです。・・・・私自身カッコの良い事を言って
いますが、この2年間この話が無事に過ぎれば良いと願っています。)真の雇用主は
市民であり、だから市民からの批判が必要なのです。
今日の毎日新聞を見れば、市政改革の提言をしている大阪市都市経営諮問会議の解
散の意向を市長が固めたと報道されています。内部で処理しようという考えが見え見
えです。
体制が危機に瀕すした時、そのしわ寄せを労働者に押し付けるのは支配する側の常 套手段です、何が本当に問題なのかしっかり押さえて行きたいと思います。
この指摘も当たっていると思いますし、しかも極めて鋭い指摘です。私もこう叫び
たい気持ちがあります。しかし私はこの「指摘」鋭いが、所詮多数は得られないと考
えています。市役所の労働組合は地域の人々に信頼され、地域住民の要求を捉え、そ
れを闘いに変えて行くことが重要だと思っています。いくら「敵の攻撃の本質を見抜
こう」と叫んでも市民の方の理解が得られない場合、それはつぶされてしまうのです。
それが現実です。
つぶされないためには「自己改革」しか私は無いと思っています。前回も述べまし
たが大阪市の組合は、すべての「ヤミ給与」と決別し、市民の目線で、市民の利益を
最優先する組合に脱皮しないかぎり再生は無いと考えています。
おそらく大阪市で問題とされたことの大半は、他の自治体でもあり得ると思います、 今後もこの労使紛争の推移をよく見て行きたいものです。
これはその通りであり、すでに連合は大阪市を切り捨てているように見えます。後 の組合は「台風」が過ぎ去る事を願っています。(恥ずかしい事ですが私も個人的に はその一人です。)