このサイトにも若者の投稿が少ない、寂しいを通り越して侘びしい限りである。
確かこの前の総選挙で一番自民党に投票したのは20代の若者だった、それも全体の60%を越えていた、そういえば今若者たちを代表する顔して本やテレビに出ている精神科医香山リカさんも選挙の翌日の朝日新聞に、「無党派層なんてやっぱり保守なんだ」などととぼけたことを書いていた。
かつて労働運動や政治闘争の中心を担っていた、「荒々しくナイーブ」な若者達は今どこにいるのだろう、「若者は革新」なんて言葉はとっくの間に死語となってしまったようだ。
かつて一世を風靡した「全学連」や「民青」などの言葉も殆ど聞こえなくなった。
ファッションやお化粧、ダイエットに忙しく、かっこよくジーンズをはきこなしブーツの音を立てる若者達に、政治や運動なんて言葉はもう古臭いのだろう、入り込む余地すらない様に思つてしまう。
しかしだ、一方でカッコイイ?若手地方議員などには、それこそ「ナチス親衛隊」的な若者が組織されつつあるし、実際その実力を発揮?しだしている。
だが少し思い巡らせば分かる、今一番過酷な待遇に置かれているのはその若者達だ。
学校でも家庭でも一人っ子として希望と期待を一心に担わされ、社会に出ても一部を除き派遣や請負、フリーターなど、面白くもない仕事しか待っていない、その殆どは彼らではなく大人の責任なのに、社会も政治も知らん顔している。
労働組合でさえ、若者の苦悩と苦労には知らぬ顔を決め込む。
若者達に政治的無関心を強いているのは私たち大人だ、さてそれではどうするか。
そう悩むことはない、我が小泉純一郎がその見本を示してくれた、ウソでも何でもいい、飽きず諦めずしっこく若者達に理解できる言葉で訴え続けること、それしかない、そして若者が現実に甘受している苦悩の原因が、私たち大人にあることを認め、ともに闘うことを訴えるしかない。
既にかつてのナチス親衛隊、その供給源としてのヒットラー・ユーゲント的な組織がこの国で造られつつあることを、私たちは危機感を持って直視したいものだ。