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「組織論・運動論」討論欄

レフティーさん、労働経験も左翼経験もせずに党専従とは?

2005/10/09 ヒゲ-戸田 40代 市議会議員

 大阪府門真(かどま)市議・連帯ユニオン近畿地本委員長の戸田です。たまに一般投稿欄に投稿しますが、こちらは初めてです。
 実はこちらを読んだ時にレフティーさんの「新卒で、県党の専従者をめざすにはどうしたら良いのですか?」の投稿に驚いて、どうしても書いておきたくなって投稿した次第です。
 10代 女子短大生のレフティーさん、私はあなた個人とは何のつながりもない初対面の人間で何の悪意もないのですが、実はあなたには大変失礼ながら、これから非常に厳しい意見を言います。
 どうか、そんな冷静に聞いてみて下さい。

 なお私は共産党とは全く無関係な、日本共産党を「国民主義的議会主義左派政党であって、闘争が激化すると必ず秩序派につく党派」、という限定付きで革新共同の対象と見なしている独自左翼の活動家です。
 私の経歴や活動は「自治体議員としてはアクセス数断然日本一!」の私のHPhttp://www.hige-toda.com/ を見て下さい。

 さてレフティーさん、私はあなたがきっと正義感の強い、真っ直ぐな性格の明るい若者だろうと思います。就職先として共産党の県委員会専従職を希望するのも、やりがいと自分の専攻との関連、そして社会正義への貢献心なのでしょう。
 しかし、種々の「党組織」に属したことのない私から見ても、レフティーさんは左翼政党の党専従というものの重みと責任を全く判っていない、軽く考えているとしか思えません。
 私は共産党とは無縁だし、共産党があなたを採用するかどうかは全く知ったことではないのですが、以下のことはどうしても言いたく思います。

1:まずあなた自身が(共産党が良いと思うのだから)共産党の党員となって活動しつつ短大を卒業し、労働現場で働いて、その生活の中で党員および大衆団体メンバーとして活動をし、人をオルグし組織拡化するなどの体験をし、実績を作ってから党専従の希望を党に申し出るのが筋ではないでしょうか。
2:「党専従」というのは、各種の現場で労働しながら党員活動・大衆団体活動でがんばっている党員達を指導支援しつつ、党員達が拠出する党費やカンパによって生活費を得る存在です。
 労働体験もなく、党員体験もないどころか大衆運動(での指導的な)体験すらない、赤旗の配達や集金で汗を流したこともない学生上がりさんが、いったい何の資格があって労働現場・生活現場で苦労を重ねてきた党員大衆を指導したり、そこから専従費を得たりできるというのでしょうか?
 私が党員だったら、「あんた何様のつもり?どこの幹部のコネ?」と思うでしょうね。

3:このさざ波通信をよく読んでいる人ならば、共産党の(左翼党派はたいがい同じだが)専従がいかに大変で給料保障も不十分なものであるかは、容易に分かりそうなものです。
 少なくとも活動実績や党務体験がゼロの新人が「定期昇給やボーナス」なんて考えられる世界でしょうか?
4:もしかして単なる「事務員」であれば、大きな所帯の党組織では採用があるのかもしれません。でもそれはきっとあなたの考える「党専従」とはだいぶ違うものでしょう。

5:共産党そのものでなくとも、共産党系労組や「民主経営」の事務局スタッフ的なものなら労働現場と党員活動が一体のものとしてあるかもしれません。
 ただ、現場労働も経ずに最初から「取り仕切る側」に入るというのは、活動家としての成長の面からも望ましいものとは、私は思いません。

 以上が私の意見です。見ず知らずのオッチャンが失礼しました。