プロレタリア独裁というと、ブルジャワ階級に対しての独裁という意味で使われているようですが、現実は他の人々に対しても独裁になるのです。
たとえば、ロシア革命時プロレタリアの比率は2~3パーセント、他方農民は80パーセントともそれ以上ともいわれております。大都市にしかいなかったプロレタリアが革命に勝利したところで、田舎の農民にとっては本来あまり関係なかったはずです。
ところが、中央集権体制の政治力学から大都市、特に首都を握った人達が全国的な実権を握ることになります。田舎の農民にとって、プロレタリア革命といったところで、中央の支配者の交代でしかありません。
全国的な民意に支えられていない権力は、その政権の維持のため次第に強権的なっていきます。それが、本当の社会主義といえるでしょうか?