この掲示板「一般投稿欄」でも「明るい共産党をつくる会」さんによって問われている問題です。
なぜ日本共産党は、新社会党や社会党との共闘を拒否したのでしょうか。国会の現有議席は、自民党・公明党に加え、憲法改悪に賛成する前原代表によって民主党も憲法改定議席として数えられるようになりました。
唯一、日本共産党と社民党、国会外の新社会党が護憲勢力として該当する政党です。
新社会党との共闘拒否の理由に、部落差別問題で反共にたつ団体との関係をあげておられます。しかし、新社会党の委員長は、「生ましめんかな」の詩人、栗原貞子さんのお子さんの栗原君子さんです。
ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキを原点とする核兵器廃絶運動に大きな貢献をしてきた栗原さん親子ほどの献身的な取り組みをされ続けてきた人物に、たとえ党派が異なっても、平和と人類絶滅阻止に向けて取り組まれている人物と、なぜ日本共産党は共闘の申し入れを拒否されるのでしょうか。
そのほかにも別の理由を二つ挙げておられますが、それほど深刻な理由とも思えません。
小泉政権は、憲法改悪を急ぎ国民投票法を実現しようとしています。憲法改悪は、アメリカブッシュ政権の対日要求年次報告書に基づき着々と進行しています。
このような情勢のもとで、議席さえほとんどないに等しい極少数派の護憲政党や団体が、日本を第二の焦土とする憲法改悪を阻止して21世紀にわたる民衆の自由と平和的生存の権利を保障する闘いに、ともに共同して立ち向かうことは、愁眉の課題と考えます。
先の総選挙で、日本共産党が推す小選挙区で当選したたった一人の代議士は、共産党が社民党や社会大衆党と共闘して立候補した糸満さんお一人でした。それも革新野党の共闘があったからでしょう。
時間はそれほどの余裕はありません。
ぜひ護憲政党や団体の共闘によって、大きな国民運動の推進役となってほしいと、日本共産党最良の理論的実践家の上田耕一郎氏に御願いいたします。
理論等闘争や党派闘争、相互の批判の大切さを軽視するつもりはありません。政党には政党の綱領や規約、政策などがあることもわかります。
それでも、今なにを為すべきかの次元において、社民党や新社会党、さらには広範な護憲運動を推進している団体とともに、60年安保闘争に匹敵する闘争の澎湃たる展開が求められている「今」と考えますが、貴兄はどうお考えでしょうか。