大前健一の著書に「質問する力」(文藝春秋)と言うの
がある。「質問する力」とは、自分の頭で問題点を分析し、本
質を見抜き、行動する「力」であり、日本人が最も不得手とす
る処らしい。日本人の「質問する力」が欠如した原因は、”模
倣、記憶、の教育による創造力及び想像力の欠如”にあると大
前は分析する。これは、日本人の英語不得手とも関連するらし
い。英語を物にするには、自分で論理的に考え、意見を発表す
る力が必要なのだが、日本人は自分で考えた独自の意見を発表
するのは不得手だと論じている。さて、本サイトの投稿の中に
は、残念ながら、大前の言う「質問する力」が欠如している物
も散見される。例えば、”新社会党の声明”、”日本共産党の
回答”などをそのまま転載した投稿、果ては、”その転載を読
んだか読まないか?”、質問を繰り返すものなどである。転載
では無く、重要なのは、”声明”や”回答”を読んで、その方
がどう考え、どの様な意見をここで論じ、問いかけて行くかな
のだが...。投稿者の方には、是非、ご自分の意見を展開して
貰いたい。又、新社会党の広島選挙区を巡り、”参議院と旧広
島三区は違う”と、これまた「質問する力」と想像力の欠如を
感じざるをえない主張も出ている。これに関しては、以下の意
見を差し上げて置きましょう(こうした「質問」に取り合うの
は、これを最後にさせて頂きますが...):
【新社会党と広島選挙区】新社会党の小森龍邦(元「解同」書
記長、現「解同」広島県連顧問)が最後に立候補した1996
年の広島全選挙区の新社会党立候補者は以下の通り;
第一区 信井裕子 → 「解同」県連支持
第二区 習元正敏 → 「解同」県連支持
第三区 辻駒啓三 → 県「解同」大幹部。同和行政・教育
に介入。
第四区 秋光民恵 → 広教組幹部。「解同」と同和教育で
深い関係。著書が「解同」より刊行。
第五区 八山雪光 → 元市議。反基地運動。「解同」とも
関係深い。
第六区 小森龍邦 → 「解同」元書記長
第七区 高橋晋作 → 広教組幹部。「解同」と同和教育で
深い関係。著書が「解同」より刊行。
以上、ほとんどの方が部落解放同盟(「解同」)系候補者で
あることが分かる。「解同」は県連組織になっており、広島県
も全県組織である。小森氏は、尾道・府中・三次・庄原など、
「解同」の強い東部・北部地区から立候補していますが、県連
のフィクサーとして全県に睨みを効かせ、県連が総力で1区~
7区まで選挙戦を支えていた分けです。栗原君子は、広島参議
院から立候補しましたが、上の1区~7区の基礎票を基に、「
解同」県連が、将に全県レヴェルで支えた分けです。この全県
レヴェルの「解同」地盤を新委員長として小森氏から引き継い
だのが栗原氏です。まあ、公明党の代議士が、岡山2区から参
院岡山に鞍替えしたとして、”彼は、選挙区が違うから、創価
学会が地盤では無い”と言う人がいたら、やはり、「質問する
力」を相当疑われると思いますが...。