はじめまして、部外者Uさん。しばらく休んでいましたが、再開することにしま
した。
私は新社会党と共産党の共闘は時宜に適ったものであったのに・・と残念に思って
います。ただし、部落解放同盟との共闘は未だ難しいかなとの立場です。そういう意
味では、杜露月さんの指摘は非常に重視しています。八鹿高校事件では、私の下宿先
の隣人の恩師の数学の先生が骨折で長期入院を余儀なくされたということがありまし
た。(あの頃の私は、大学で殺人未遂事件の現場に出くわしたり、第4インターのグ
ループと部分的な共闘を経験したり、彼らと私の仲間たちが革マルの襲撃を受けたり
となかなかいそがし?かった)如何なる主張も、とりわけ人権を主張する立場である
なら、あれこれの理由を言い立てて、他人の人権を侵害しても良いという主張そのも
のが成り立たないと思うからです。
新社会党と解放同盟との関係が如何なるものであるのかについては私自身は情報不
足でなんとも言いかねます。
ですが、やはり、人脈的にはその中枢でかなり重なり合っているのでしょう。
私が身をおく医療界では、医師会とその(政治)連盟、歯科医師会とその(政治)
連盟という法律上は公益法人と任意の政治団体と言う別々の独立した団体でありなが
ら、その運営は全く混同・同一になされた奇妙な関係がある。
連盟は医師会員以外の人物では組織されず(医師会員のみ加入資格がある)医師会
に加入と同時に連盟への加入とされ、連盟の事務局は医師会館の中にあり、独自の事
務局員は存在せず、会館事務員が兼任し(つまり家賃も人件費も医師会丸抱え)、両
組織の幹部は殆ど重なっており、(両会長が同一人物、或いは副会長や専務理事が連
盟の会長など)連盟会費まで、医師会会費として自動引き落としで一括徴収され、そ
の中から、連盟分の会費が連盟の資金に回されるという具合である。この中から、橋
本竜太郎が歯科医師会から(正確には歯科医師連盟から。しかし、当時、連盟会長は
臼田元歯科医師会長が兼任)受け取ったとされる一億円の疑惑資金が出されたのは記
憶に新しい。そして、連盟は自民党の職域支部とされているのだ。
これでは名前を変えただけのまったくの同一組織団体と世間から認識されても文句
は言えまい。
事実、世間では歯科医師会が裏金を提供したとされているし、当の歯科医師会自体
も連盟ではなく歯科医師会が裏金を提供したと認識しているのだからなんともあきれ
た話ではある。
(ただし、それでも医師会と共産党が共闘できるなら、共産党は大賛成だろう。そ
れだけ、医師会の社会的影響力は特に地方では大きいということだ。)
したがって、もし、新社会党が医師会とその連盟のように解放同盟の政治部的な存
在として組織されているのであるなら、共産党との共闘は難しいと思う。
はっきり言えることは民主党や社民党の場合はその構成員の中に解放同盟の所属員
がいるというだけでは、解放同盟と同一視することはできないということだ。(医師
会とその連盟のような関係ではない、と言えるだろうから。)
つまり、独立した政党として組織されているのであるからには、その独立性につい
ては、慎重に見極める必要があると思います。
そういう意味では単純な決め付けはどちらの結論でも避けるべきでしょう。
そこで新社会党の側からの申し入れだが、護憲の一点での共闘について話し合うた
めの窓口を設けて頂きたいとの趣旨であったと理解している。これは直ちに共闘関係・
組織を立ち上げようということではなく、その話し合いの糸口を付けようと言うこと
と理解できる。
であるなら、解放同盟との共闘はできないことを明確にしつつ、その窓口の設定に
は応じても良かったのではないだろうか。その中で、忌憚のない主張を展開すること
もできたのではないか。(場合によっては、その結果やはり共闘関係・組織を立ち上
げるには至らない・・社民を軸にしたゆるやかなブリッヂ共闘・・という結論もあり
えるだろうが)以上が私の感想です。(未だ感想のレベルですが。)
今後も両氏も含めた冷静な議論を期待しています。売られた喧嘩は買いましょう・
(笑い)・的な議論ではなくもっと情報不足の私でもよくわかるような冷静な議論を
お願いします。(せっかくのあなたの主張にそれは似合わないですよ。)