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「組織論・運動論」討論欄

う~ん、バカの壁・・に、目くそ鼻くそを笑う・・ですか ?

2006/04/24 スカンジナビアン 50代 自 営業

 新社会党との共闘問題をめぐっては、いろいろな意見が 飛び交っているが、どうも感情的に過ぎる嫌いがあるのではな いだろうか。
 部外者Uさんに・・売られた喧嘩は買いましょう・・という のは、せっかくのあなたの主張には、似合わないですよ。・・ といったことがあったが、今度は、杜露月さんからは・・バカ の壁・・といったタイトルが飛び出し、サロンさんからは・・ 目くそ鼻くそを笑う・・である。これでは私のような情報不足 で何らかの有意義な情報が欲しいと思いながら読んでいる者に とってはガッカリさせられることばかりだ。九州の地方都市に 長く在住して、すっかり中央から縁遠くなった私は、新社会党 のことなどには疎い。其の点、いろいろ有益な情報を得たいと 思いながら読んでいるのだが、、、。
 その情報に疎い私の今のところの立場は以下のとおりだ。
1、解放同盟とは共産党は共闘すべきではない。
 八鹿高校事件では、私の下宿先の、同級生の恩師の数学の先 生も骨折して、長期入院を余儀なくされると言うことがあった 。
 当時、私のいた、関東のY大学でも私は殺人未遂事件を白昼 目の前で目撃するというショッキングな体験をしたが、このよ うな人を人とも思わぬ暴力は絶対に許してはならないと強く思 ったものだ。解放同盟はこのような闘争形態を真摯に反省総括 すべきだろう。
2、解放同盟との友好団体、友好政党と解放同盟自体とは同一 視できない。旧社会党と、社民党、民主党は解放同盟とある程 度の友好関係にあるようだ。だが其の程度はさまざまだろう。
 また政党と解放同盟のような運動団体とはやはり、性格が異 なるものであることも忘れてはならない。
 換言すれば、ある政党の党員が、自らの信念で、解放同盟の 運動に加わるのは原則として、本人の自由であろう。
 また、解放同盟の所属員がやはり、自らの信念で、民主党や 社民党の党員として活動するのもまた、本人の自由である。
 もちろん自民党員として活動している同盟員も大勢いるだろ うし、むしろ、新社会党の党員として活動している同盟員は自 民党や民主党よりははるかに少ないのではないだろうか。
 したがって、人的なつながりとしては、各組織間にある程度 の人脈的錯綜が見られるのはごく普通のことであると言える。
 共産党の場合でも、かっては解放同盟内の有力な潮流として 、共産党員達がいたわけだし、全解連発足後、その大多数は全 解連に移行したと思われるが、なおも少数の党員は解放同盟の 内部の批判派として残留している可能性がある。(全解連の県 連立ち上げの条件に乏しい場合など)
 つまり、解放同盟員といっても政党の党員ではないのだから 彼らの政治的立場は自民党から、民主党、社民党、新社会党、 共産党とさまざまであると考えるのが民主的常識と言うものだ ろう。
 そういう意味では誰か、解放同盟員内部の政治意識調査のア ンケート結果などのデータをお持ちならこのさざ波の場に提供 してみてはどうだろうか。
3、したがって、部外者U氏や、風来坊氏が主張するように、 解放同盟の有力な幹部が旧社会党や民主党や社民党の有力な幹 部や国会議員(自民党にだっているだろうが)にいるからとい って(解放同盟とは共闘できないとする)共産党がそちらとは 共闘していたり、共闘を申し込んだりするのはおかしいではな いかと言う議論は始めから成り立たない。
 先に2で述べたように解放同盟が政党ではなく政党とは性格 が異なる運動団体であるのだから、解放同盟員が(たとえ幹部 でも)どの政党の党員として活動するかは自民党から共産党ま で、全く、本人の自由の問題であるからだ。
 つまり、人脈的には各組織間に錯綜が見られるのは民主的な ごく普通のことであるということだ。
 だから、そのごく普通の事態の一端をとらえて、性格の異な る政党と運動団体とを事実上同一視して、・・そうすると、な ぜ、社会党とは共闘していたのかね?なぜ、社民党には共闘を 申し込んだのかね?・・と言う主張は民主主義の理念への理解 を欠いた主張だと言えようか。
 だから、誰か、解放同盟内の政治意識調査の結果のデータな どを提出してもらいたいものだ。
 勝手な推測を述べると、自民党の支持者が一番多いのではな いか?次に民主党、次に社民党、次に意外と共産党、そして、 はるかに、引き離されて、(失礼)新社会党となるのではない だろうか?
4、其の上で、では共産党のとった態度である。
 ここで、共産党は新社会党が解放同盟と一体の関係であるの で共闘はできないとしている。
 この根拠が問題なのである。先に3で私が述べたように、こ れでは、堂々と運動団体とそれとは性格の異なる政党とを同一 視しているのである。ことここに至っては、部外者U氏や風来 坊氏の主張は俄然重大な意味を持ってくるのである。
 つまり、両氏の主張は本来、民主主義の元でのごく普通の事 態をとらえて、政党とそれとは性格の異なる運動団体との事実 上の同一視という混乱(民主主義への無理解)した主張を繰り 返していると私は指摘しておいたが、何のことはない、それは 共産党自身が先に主張したものだったのである。
 だから、両氏の主張にはなお、民主主義に対する無理解があ るようにもみえるが、その根源は実は両氏にはなくて主として 、共産党の側にあるということになるのである。
 どうもこの辺のところがややこしくて、各議論参加者ともそ ういう民主主義の当然の前提をキチンと整理・確認しないまま に感情的な主張ばかり先走っているようだ。
5、では共産党の主張に正当な根拠があるのか?
 それが問題なのである。
 この点では、解放同盟が運動団体であり、政党ではないとい うことから、かなり、慎重に検討されねばならないだろう。
 私は医師会とその(政治)連盟の一体ぶりを紹介したが、新 社会党と解放同盟との間にそれに近い関係があるのだろうか?
 どうも赤旗の記事からはそういった情報が得られず、具体的 な指摘もない。これでは、党員達もしっくり来ないのではない だろうか?
6、 また、解放同盟の側からの反論はどうだろうか?
 私は返す返すも失礼ながら、いまや、解放同盟の内部で、新 社会党の党員はもちろんその支持者たちはごく少数派で、実際 には支持者としては(ひょっとすると党員としても)自民党が 第一党ではないかと疑っているのだが、、。(違っていたらす みません)だから、どうも共産党の主張には行き過ぎた解放同 盟へのアレルギー反応があるように見える。
 だから、誰か、解放同盟内の政治意識調査や、同盟員たちの 政党員としての活動状況などの情報を提供してくださいな。
 やっぱり自民党の地方議員や中には有力な国会議員が一番多 く、次が社民党だが、最近は民主党に追い抜かれつつあるとか 、新社会党の議員がほんの数人いるにはいるのだが他の政党に 比べると圧倒的に少数派だとか、議員はいないものの意外と共 産党の支持率が高く、新社会党の10倍以上だとか(本当に失 礼。違っていたらすみません。)
 そんな結果がでてきたら、新社会党と解放同盟が一体なんて 本当かいな??と誰でも疑問に思うだろう。
 まあ要するに具体的なデータに欠けた論争に少々辟易してい るのですよ。
 具体的なデータの提出を求めたい。(どっかで言ったかな? こんなセリフ。ああそうそう連合氏に強く迫ったんですよね。
 よかったら皆さんも科学的社会主義欄での連合氏との論争を 読んでみてください・・なんて自己アピールだね、これじゃ)
 どなたか お願いします。
7、じゃどうするべきだったか。
 これは、私が一度主張したが、話し合いの窓口を作っていた だきたいと言う申し入れなのであること、(つまり、直ちに共 闘関係を作ると言うことではない)すでに、条件のあるところ では、部分的な共闘の経験があること、政党と運動団体の区別 ・関係は慎重に検討すべき問題であること、(両組織間に人脈 的錯綜が見られるというだけでは不十分。それは民主主義の常 識)人脈的錯綜の中に(その枢要な部分に)かって、重大な犯 罪に手を染めた人物がいるといった指摘が赤旗ではなされてい ないこと、(杜露月氏の指摘ではそういった人物がいるという 。
 それなら、そう指摘するのが筋。それなら納得するが)など から、
1、共産党としては解放同盟とは共闘できないこと。
2、新社会党内の反共的潮流(解放同盟派の潮流を含む)には 一定の懸念を有していること、以上2点をを明確
 にしたうえで、、、しかしながら護憲が焦眉の課題となりつ つあることから、
3、話し合いの窓口の設定には応じるという態度をとるべきだ ったのではないだろうか。
 これはつまり、相手の新社会党にボールを投げ返そうという ことで、今度は新社会党の方がその対応を迫られることとなる わけだ。
 本当に解放同盟と一体の関係ならば、新社会党の方が今度は それなら共闘などやめてしまえ、と言う深刻な内部議論にもな りかねないわけだ。相手がどう出てくるのかを実証的に検証・ 観察していくべきだろう。共闘とはそうしたもので、風来坊氏 も指摘していたが、共産党の指導部は本当に分っているのかね ?とちょっと疑問に思えてくるのだが、、。国政選挙での共闘 などは随分先の話で、先ずは、ではどういう共闘ができるのか ?を見定めながらの話し合いとなるだろう。(全国的政党要件 を満たしていない新社会党側が共産党を利用していこうという 意図・・などの根拠は問題外。そんなことはまだ問題以前であ る。それに将来其の問題が出てきた場合でもいやならいやと断 れば済むレベルの問題である)
 その結果できないとなれば、社民党を軸にしたゆるやかなブ リッヂ共闘と言うことかもしれない。いずれにせよ、政治的ア ピールとしても赤旗紙上の理由・根拠での共闘拒否は少々拙劣 だったように思う。