共産党指導部は、大衆の意識を考えているのだろうか。
週刊朝日の5/5・5/12号の筆坂秀世氏と有田芳生氏の対談を読んでいた。どうという事のない内容なので、読み飛ばしていたら、文章の最後を見て、目が点になった。
本誌は共産党に事実確認などのために質問状を送った。共産党広報部は「筆坂氏は党を裏切って反共活動をしている人物なので、その人物のインタビューに関する質問にお答えする必要はありません」と回答した。
思わず我が目を疑って、もう一度見てみた。最悪の回答である。「答える必要がない」感情・意思が反映されているだけに始末に悪い。これを読んだ読者が、どう思うか考えて、回答したのだろうか。
新社会党との共闘に対する回答のときも感じたが、共産党指導部は、相手と自分と自分の同調者しか見えていないのではないだろうか。周りの大衆や読者が、それを見てどのように思い、それがどういう結果をもたらすか考えているのだろうか。こんなセクト的発想で、どうやって統一戦線を作ると言うのだろうか。
共謀罪、教育基本法改悪、憲法改悪、危険な政治課題が次から次へ押し寄せて来ている中で、いい加減に目を覚まして欲しいものだ。