先般、ある弁護士会主催の「教育基本法改正反対」の講
演会に参加した。
会場は若い女性弁護士たちで一杯、また講演したのも若手の
気鋭弁護士である。
そして配布された資料もわかり易く、鋭く問題点を突き、そ
して見やすいものだった。
今若手弁護士の間には、改憲反対を軸にして教育基本法改悪
反対、共謀罪反対の声が高まり、行動力もついてきた。本当に
頑張っていることがよくわかる。
ところがである、これら「運動の核」となるはずの政党や労
働組合が作ったビラや資料は、一般の市民や労働者にはわかり
づらく固い内容のものが多いし、独善的に過ぎるものが目に付
いてしまう。
確か「赤旗」にはビラサンプルが紹介されている、確かにそ
れを使えば何も考えなくてビラが出来てしまう、便利かも知れ
ない。
だが果たしてそれでいいのだろうか?
人一人一人が違うようにみんな考え方は違うし、地区によっ
て、また運動の推進状況によっても訴えることが違うはずであ
る。
それが今のシステムでは無視されている、共産党系のビラと
言えばみんな画一的、まるで金太郎飴だ。
そういえば国会の議員さんの発言もよく似ている。私には顔
が見えなければ志位さんと小池さんの区別がつかない。
それは小泉首相とコントの「ザ・ニュースぺパー」が演じる
「小泉純一郎のニセモノ」と同じくらいといえるものだ。
個性を失った政治は信用出来ない、まさしくスターリン主義
官僚独裁と同じである。
みんな同じことをしゃべるならそれはクローンではないのか
。
各々違う人々の心をつかむのは、訴えかける人の汗と涙と努
力が全てである。そして運動は面白いから人を引き込み、発展
していくのである。