大阪の解放同盟の小西容疑者(前支部長)が多額の横領で逮捕された事件。
暴力団との一体となった関係が暴かれています。
大阪の場合、解放同盟に相当数暴力団が入り込んでいるのは残念ながら事実です。
大阪の解放同盟≒自民党であるのでさもありなん、という按配です。
大物自民党議員の影が小西容疑者周囲にちらついているという週刊誌報道もあるくらいです。
しかし、それと広島の解放同盟をごっちゃにして批判し、「暴力集団」と罵倒し、それが新社会党と結びついているから怪しからん、共闘が出来ないなどという無茶苦茶な論理を一部共産党幹部は取っています。
共産党による大阪解放同盟への批判は概ね正しい。赤旗と解放新聞と一般誌を読み比べた結果です。大阪の解放同盟は相当腐っている。
自民党≒ヤクザなのだから仕方がない。小泉を先頭にヤクザ集団である自民党が腐っているのは当たり前で、生ゴミの箱を覗いて「臭い、臭い」と騒いでも仕方がない。それと、広島の解放同盟を意図的にごちゃ混ぜにし、新社会党や、岡本先生と選挙共闘できない理由にこじつけるとは言語道断、笑止千万、抱腹絶倒の限りです。
広島の解放同盟を批判するなら、運動の広げ方が地区出身者に偏ったなどの理論的欠陥を言えばよいのであって、遠い大阪の話を持ち出して糞も味噌も一緒にするとは呆れてしまいます。
教育基本法改悪反対を言うなら、まず、無茶苦茶な論理の展開はやめて頂きたいものです。むろん、今は一刻を争う緊急事態であり、広教組、全教の共闘は大いに進めるべきであるし、そのことへの信念は、全く私は揺るぎはない。しかし、まったく無茶苦茶な悪罵は不愉快です。
共産党は、三重県で松坂商業の差別者教師Y氏を庇っている。Y氏は、同和地区を含む町内会の域内の団地に住んでいたが、団地を町内会から離脱させ、隣へ移籍させようとした。その署名運動の際「娘さんの結婚にもプラス」という趣旨のことを言ったという。糾弾され、一回は非を認めたが、手のひらを返して、「差別することも幸福追求権だ」などと訳の分らないことを言い出して、解放同盟と三重県教委を訴えた。
基本的に言えば、Y氏の主張は裁判所で退けられたが、しかし、三重県がY氏に糾弾会への出席を求めた事を行き過ぎとして損害賠償を認めている。ここだけを切り取って、共産党は差別を正当化してしまっている。裁判所も糾弾会は公益に適ったものと認定している。昔ならいざ知らず、今そんなにひどいことはないだろうと私も思う。
否、私のかつての上司は糾弾された経験があるが、要は「トイレをでるとき、あなたはスリッパをどちらへ向けてでますか?」と聞かれただけだったという。「前に向けて揃えてでます」というと「はい、わかりました。結構です」というのが解放同盟の幹部だったというのだ。
党利党略で、差別を幸福追求権だなどと主張するY氏を庇う共産党は、護憲を語る資格に疑念の目を向けられても仕方があるまい。「じゃあ、民主党で良いじゃん」という雰囲気を醸し出してしまうのです。あるいは自民党による国民の権利の制限を誘発してしまうのです。「ほれみろ、こんなふうに濫用する奴がいる。だから人権を制限せねばならない」と改憲主張の右派は手を叩いて喜ぶことでしょう。広島で、石橋良三県議の切り込み隊長として1980年代末以降、自治労、広教組、解放同盟、旧社会党に襲い掛かった共産党は、三重でも右派を勢いづかせる役目を果たしてしまったのです。社民党、民主党憎しで凝り固まり、冷静さを失っているとしか言いようがない。今でもそれが続いているし、私の諫言も奏効しなかった。
広教組を広島市内では「自共共闘」により壊滅させた石橋は、今度は昨年の補選においては今度は反共意識剥き出しの演説で圧勝しました。狡兎死して走狗煮られる。しかし、その石橋も、小泉総理からはすっかり使い捨てにされてしまった。一番高笑いは小泉総理とブッシュという按配です。この現実をどう見るか?
答えたまえ、志位委員長、全教、共産党広島県委員会のお偉方。私を批判する暇があれば、なぜ、共産党が伸びないか、冷静に分析したまえ。なぜ、小泉がのさばっているか、冷静に分析したまえ!差別意識に依拠して、票を掠め取る戦略をとる限り、小泉総理の思う壺だと思うがどうか?私の諫言を散々無視して、選挙で惨敗を繰り返した挙句、お前はけしからんだと?いい加減にしたまえ。否、私が間違っていた。君らに期待した私が馬鹿だった。
私は、春一番に荒れ狂う瀬戸内海で、解放同盟広島県連の青年部長に命を助けていただいた。決して広島の解放同盟は悪い人たちの集まりではない。断言できます。
暴力集団などとレッテルを貼った共産党幹部に私は不信感を抱き、段段心が離れていってしまったのです。
昔は違うといいますが、それを言い出したら共産党だって「ゲバ民」をやっていた。共産党の学生だってヘルメット被って鉄パイプは持っていたが、彼ら、彼女らは撤収が早いので、新左翼の学生だけが逮捕されたという話を良く聞きます。
突っ込み出したらきりがないので、あまり、昔の話を持ち出して「解放同盟=暴力集団」などとあれこれする必要はない。 中核、カクマルのように内ゲバを反省しておらず、テロを肯定している輩は別ですが。
だから、突っ込んではいけない。突っ込むなら公平に。しかし、公平にやったら、今の共産党規約では除名されてしまう。だったら、最初からレッテルを貼ってはいけないのです。
「大量破壊兵器」などとレッテルを貼って、先制攻撃を開始するのはこの世の中でブッシュだけでもうたくさんです。
社会市民連合は、しかし、一方で「部落解放基本法」制定を言わなくなってしまった、全ての政党に対して、批判的視座を維持しつづけます。人権擁護法などという妙な法律では、メディアへの規制など、権力による濫用が心配です。正面から部落解放を進めるべきです。差別は決してなくなってはいない。左派の間にさえ残っている。そして一般社会でも、呉市で大量の差別紙片が見つかっています。この事実から目をそらしてはいけない。