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「組織論・運動論」討論欄

共闘したいのはやまやまですが

2006/07/21 PINKO 30代 団体職員

青太郎様。
 ご意見ありがとうございます。
 若干誤解があるかもしれないので、追加して説明させてくだ さい。
 私は別に共産党さんとの共闘を否定しているわけではありま せん。現にそれぞれに近しい大衆運動間の共闘も進んでいます し、院内でも局面局面で協力はしています。
 私が申し上げたことの一つは、ご指摘いただいたように共産 党の硬直的な体質を理由に民主党の方にだけ関心を寄せるとい うことではまったくありません。共産党の体質云々という問題 が全くなかったとしても、少なくとも国会内での戦い方を考え る場合、共産・社民の共闘には意味がないということを申し上 げました。衆議院の場合で議席の1.9%(共産)、1.5%( 社民)が完全に一致協力したとしても3.3%です。数が全て の国会の仕組みの中ではほとんど関係ありません。
 同時に、仮に民主党が良識派などまったく存在しない完全な 改憲政党だとしても、与党と少しでも差があるなら野党第一党 の民主党に目を向けることが必要なのです。与党の「改憲A」 と民主党の「改憲B」がご同類だったとしても、その差を際だ たせ民主党を「改憲A」反対に持って行くことが必要です。民 主党が「護憲」でないことはなにも関係ないのです。
 現に改憲手続法案(憲法改正国民投票法案)の提出の際の本 会議で、辻元議員が枝野議員に自民党の新憲法草案への評価を 問い、枝野議員にボロクソに批判させたことで、憲法調査特別 委の理事会は険悪になり進行を若干遅らせることができました 。共産党と同一歩調で与党案、民主案両案をなでぎったとした ら、「ああ社共は反対なのね」で終わってしまうわけです。共 産党は審議促進には協力するんだろうし。
 本当は一般的には別々に戦っているように見せながら、ある 時は役割分担をしたり、ある時は歩調をあわせたりしながら最 も効果的に改憲派と戦うという真の意味の共闘が必要だとは思 います。ただ正直言って共産党は自分以外の全てに対して矢を 射るので、他のどの党とも実務的な連携ができるとは思えない ですが。
 実際、共産党さんには本気で他党と共闘する気はないですよ 。1月23日の申し入れだって、どう見てもアリバイです。3 0分前に「これから市田書記局長が行くから」って電話があっ てちょうど又市さんいたので待ってたら、ぞろぞろっとやって きて写真をパチリ。その直後にどっかで記者会見をやったらし いけど、社民党としては「なんだろ」って感じですよ。本気で 共闘するなら、具体的に事務方で何ができて何ができないかと いう合意をして、幹部同士で会うならちゃんと調整して、会見 も一緒にやらなくちゃ。その後福島さんと志位さんがメシを食 ったんだけど、勝手にマスコミぞろぞろ連れてきて「なんだよ 」って感じ。その一方で、当方の事務局の憲法担当者は共産党 の憲法担当者が誰かだかも知らないとのこと。他党の担当者は みんな知ってるけど共産党だけは敷居が高いって。そういうレ ベルから接触や共闘を積み上げて不信感を減らしていくことが 必要ではないかな。この間の「共闘」報道は共産党の内部的都 合に利用されたということかな、というのが社民党側の一般的 な受け止め方です。まあ、いいけど。勝手にしてよ。っと。