【(赤旗祭りの)乗合いバス乗車が敬遠される一因】
4年ぶりに赤旗祭りが開催されるという。久しぶりに再会し た西日本の無党派(革新系)友人は日曜版をとっているためも あり、また彼の旧い知り合いに党員が複数人居ることもあって 、「祭り」の存在は15年以上前から知っているそうだ。「野 外コンサートあるそうやし、1度は赤旗祭りに参加してみるの もええかもなぁ。料理の味も絶品やと定評らしいしな」とかつ ては語っていた。だが、その彼さえも最近は「あれじゃあ、さ すがに行ってみる気にならんくなった」とぼやいている。
彼はいまは不規則勤務者だが、某地における学習会には時々
顔を出し、異論気味の見地から積極的に質問提起する意欲派の
青年。その彼が「行ってみる気にならんくなった」ワケを聞い
てみて、ははぁ~ん、なるほど と残念ながら同感してしまっ
た。
彼曰く「(乗合いバスで)安価で往復できるのはそりゃまぁ
魅力やけど、乗客がほとんど中高年者ばかり言うやないか。な
んでやねん?」
続けて彼は「毎回毎回、参加者がほぼおんなじ顔ぶれらしい
やんか? バスのキャパ(定員)足りんときだけ党外者(この
場合「彼」。)に(参加の)声かけしよるそうやけど? それ
に、往路は車中で延々と “(自然発生的な)自己紹介大会”
で居眠りさせてくれへんらしいし。復路も参加感想や今後の抱
負・決意表明とかを1人1人しゃべらなあかんとかで、寝せて
もらえんそうや。そもそも、異世代の乗客(中高年)と共通の
話題無いさかい。しんどい思いはしとうないんや」と。
祭り主催者のかたがたには申し訳ないかもだが、党外者の間
で祭りの認知度が以前よりは高まっている(?)現況では、こ
うした点をなんとか改善してほしい。
なかでも「(自然発生的な)自己紹介」タイムは、ぼくも苦痛
である。乏しい経験則に過ぎないかもしれないが、えてして自
己顕示欲の強い(でたがりな人。)乗客ほど、延々とマイクを
握って(私物化して、と言うべきか?)勝手に悦に心酔してい
るようである。他県での極端なケースだと自分の「孫」の自慢
話を交えつつ約20分間以上も “リサイタル” をなさるおじ
いさん・おばあさんまで居られるとか。老いてますます意気軒
昂なのはハッピーなのかもしれないけれど、乗客の中にはそれ
を聞かされるのを苦痛と感じる人が必ず居る、という当たり前
の認識を欠いてほしくはない。言葉は悪いが「ナルシスト」性
発揮もほどほどが求められよう。
目的地に着くまでに寝不足を解消しておこうという人は少な
くないはずだ。ヘッドフォンで静かに音楽聴いていたい人も結
構居るはず。読書家なら車内も読書室であるだろう。また中に
は自分の参加希望のブースを思い描いて楽しい想像力を「静か
に」めぐらせている人も当然居られるだろう。
参加者の住む地域性・県民性による差があるかもしれないし
、一概に言えないが、復路(帰路)も問題がありそうである。
車中、祭りを終えての「今後の抱負」や、さすがに任意だろ
う(!)とは思われるが「決意表明」までをも求めるなんて、
ハタ目には「やりすぎ!!」としか思えないしマニアック過ぎ
る。いわゆる活動家肌ではない人ほど、この種の趣向に対する
嫌悪感は強いからだ。
「しゃべりは苦手だが沈思熟考型の人」ほど、バスに乗って
くれないんだよ、とかつて耳にした記憶がある。
祭りがメインなのだから往復車中なんか取るに足りないでは
ないか、とばっさり吐き捨てるのは現実を知らない暴論だろう
。
なにしろ、ここんちの県の場合だと、途中渋滞が無いと想定
しても会場までの距離は往復約9時間近い。 (道府県によっ
ては)とくに日帰り組だと会場内で過ごせる時間よりも車中が
長い計算になる。9時間前後(もしくはそれよりも長時間)も
の間、一種の “ノイズ” にガマンを強いられかねないのは理
不尽だ。《認容限度論》を持ち出すのも人権に反すると思われ
る。いずれにせよ、単なる瑣末事として片付けられるような問
題ではないのは確か。
口の悪い人だと「喧騒恐怖症になりたくないから・・・」と
もらす向きすらあるそうである。
まぁセンシティヴな問題を孕んでいるかもしれないし、対応
は必ずしも容易ではない?だろうが、主催者スタッフのかたが
たが率先して改善策を講じてもらいたい・・・。
ちなみに、祭り期間中のフットサル参加にかねてから期待度 大だったぼく自身も、(幸か不幸か?)またもや行けそうもな い。トホホ・・・