短時間で書いているので脈絡のない不十分なものになっていますが今後の討論を期待します。
六全協(1955)以前の武装闘争に対しては、共産党はかなりつっこんだ総括と自己批判を行なった。ほぼ第七回党大会・第八回党大会で、現在の
綱領路線につながる方針が固まり展開している。この路線の理論的背景になるのが宮本顕治の「日本革命の展望」(日革展)であり、私などは擦り切れるほど読んだものだ。
1960-1970年代の闘争については国際連帯や統一戦線の実践上の難問を、多くは切り開き切り抜けてきた一方で、今日では十分に判明している
当時の社会主義国の共産党の重大な否定的現象を把握していなかった。その後の外国党の干渉との闘いのなかで、共産党は自主独立路線を確立していき、外国党の誤りと社会主義からの逸脱について認識を深めていった。だが当時の自民公明を含む与野党や一部の左翼勢力が毛沢東-中共礼賛、文化大革命(1966-1976)を礼賛するなかで、共産党の中共批判は徹底しており特筆すべきものといえる。
しかし、この1960-70年代の国際連帯及び統一戦線上の問題点については総括的自己批判がされていないのが現状である。
さらに、「社会主義」国の崩壊、資本主義のその後の広領域(経済-文化)での発展を目の当たりにしているにも関わらず、科学的社会主義の名の下に社会主義を「神学的」に擁護し、修正資本主義の可能性について検討を深めていない。
私は共産党のこれまでの闘争に真に心からの敬意を表するものであるが、同時に共産党がこれまでの戦略や組織論から脱皮し、すなわち民主主義革命(二段革命)路線や民主集中制を柱とした組織論を改め、修正資本主義を目標とした開かれた党組織になることを望むものである。現在の党員と支持者の多くがその事を望んでいると考えます。