J.Dさんの投稿を読んで感じたのは『社会科学総合辞典』がソ連・東欧の崩壊のときに出版されたので科学的社会主義の理論・運動・体制をしっかり見ていくための辞典なので、共産党の見解が強いのです。でも、キリスト教やイスラム教の概略が記述しているのでまだ助かっています。党員なかでは理論水準の高い人は利用していますが、普通の党員が使っている姿は私には見えてきません。
プロレタリアート執権については、執権事体が封建時代の政治形態と誤解されやすいし、共産党が中心の連立政権を阻止するために自民党や反共政党が反共攻撃の口実にするので、できるなら「労働者階級の政治権力」や「労働者階級の支配権力」と規定したほうが私自身はいいと思います。日本共産党はロシアや中国と違った革命を実現すること一応は目指しているので試行錯誤中なのです。
「独習指定文献」は宮本顕治元議長の著作本がなくなったことは評価できるのですが、レーニンの古典が大幅に減っています。科学的社会主義の古典はマルクス・エンゲルスの著作だけでなく、レーニンや自然科学、文学、社会科学をよく学んでこそ理解できるのです。ただ、不破委員長や志位書記局長の著作本が独習指定文献に大幅の取り入れられているので彼等の見解が強すぎるので読むのに大変苦労します。