投稿する トップページ ヘルプ

「組織論・運動論」討論欄

芝田氏の画期的な民主集中制論構想

2001/10/22 桜坂 智史、40代

 芝田氏は、「実践的唯物論への道」で多くの注目すべき見解を述べている。そのひとつが民主集中制論である。日本共産党と異なり芝田進午氏は、はじめから固定した強固な一枚岩の民主集中制があると考えていない。民主主義をになう組織は、組織化の過程で官僚集中制から民主集中制へと闘争しつつ到達すると説く。その根拠は組織論としての民主集中制は同時に認識過程でもある。組織的過程と認識的過程との統一として把握している。民主集中制は自由分散主義と対立概念である。認識過程において多面的多角的多元的になるみちすじに比べ、分散主義からは一面的認識しかうまれない。問題はなぜ多くの共産党が官僚集中制だったのかである。芝田氏は民主集中制は民主的中央集権制とは似て非なるものと捉える。後日再論したい。