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「組織論・運動論」討論欄

左派の大同団結を

2002/5/16  地域経済分科会、20代

1.選挙協力シミュレーション

 ここでは、98年参院選と、2001年参院選などについて述べます。

 まず、98年参院選

新社会+共産+社民の枠組

 福岡、千葉、広島、北海道で余計に議席が取れたでしょう。
 福岡は、社民、広島は新社会、千葉、北海道は共産が取ります。

新社会+共産の枠組

 現実的には広島で共産党が栗原君子氏を推薦し、一方で他では共産党を新社会党が推してもらう形でしょう。栗原氏は、九万+11万で当選ラインには届かないように見えます。しかし、新社会・共産が共闘したとなれば社民党は候補者を諦めて引っ込めるかもしれない。そうなると、社民党支持者がどこへ入れるかは自ずと明かだと思います。自民党の2候補はありえません。旧民社党代議士の民主党候補? これも系統の違いから入れにくいでしょう。よって、広島で1議席、革新が余計に議席を取れます。

2001年参院選。

3党の枠組

 大阪、京都、埼玉で共産党は議席を取れたでしょう。計8議席で変動なし。
 神奈川では社民が議席を奪回できたに違いありません。大分、新潟もです。計6議席で1議席減に留まります。
 沖縄は照屋かんとくさんが落ちる事はなかった。
 その代わり、自民党が3議席減、民主党は4議席減。民主党が22議席と惨敗し、鳩山代表は退陣していたでしょう。自由党も新潟は落とします。
 広島は、栗原君子氏が98年で当選していたとすると今度は小森龍邦氏あたりでしょうが、今度ばかりは苦しいかも。ただ、2位当選の自民・溝手さんと激しい争いになっていたかもしれません。

2党の枠組

 この場合は、大阪と京都、埼玉での共産党の議席奪回が可能となります。合計で8議席。

 敗北感は薄らぎます。民主党が二三議席に留まり大敗です。

2.政策協定を

 むろん、選挙協力には政策協定が欠かせません。村山内閣みたいになってはいけません。むろんあれはあれで一応協定はあったんですが、社会党が全部丸呑みするような感じですからいけません。

1、自衛隊海外派兵禁止・有事法制反対
2、原発新規建設禁止
3、消費税増税・医療費値上げには反対

 くらいの一致点で社共共闘を実現する。

 自社共闘よりははるかに問題は少ないと思います。他党と組むと村山社会党の二の舞だ、という警戒感もあるかもしれませんが、あれは自民党と 組んだからいけないのであって(もっといえば、新自由主義者小沢さんと組んだ)、共産党が社民、新社会と組む事に抵抗を感じる 国民はあまりいないでしょう。というか、むしろ「何であいつらいっしょにやっていないの」という反応のほうが多いようにも思えます。
 社共が組めば、小選挙区でも勝ち目が出ます。すると、潜在的革新票も掘り起こされます。
 社民党も社民党です。自由党や民主党などと組んで生き残れるとでも思っているのでしょうか。社共共闘こそ、彼らの生き残る道でもあると思います。
 新社会ですが、同和問題など、相違点もありますが、ほとんどの政策は一致します。平和的に(暴力を使わずに)社会主義を目指す数少ない 仲間でもあります。

3.お互いに大人の対応を

 ここは、お互い「大人」の対応が必要だと思います。すぐ「差別キャンペーン」だと過剰反応する新社会も新社会。
 新社会や原水禁(原水爆禁止日本国民会議)のことになると、すぐむきになって馬鹿にする共産党員も見かけます。特に党歴の長い人に往々にしてみかけます。若い人はそうでもないですが。
 もういい加減にしましょう。
 敵はだれか、きちんとみましょう。
 平和運動も、労働運動もナショナルセンターを統一しろとまではいいませんが「一致する要求での行動の統一」はしましょう。
 旧社会党・連合側は、いい加減に組織対策と称した裏金工作は止める事です。
 共産党も、「一致する要求で団結を」といいながら、平和運動をかつて引きまわし、混乱させた反省がないのは困ります。私の親しい友人は、共産党を支持していますが、しかし、原水禁運動での対応は解せないし、だから、原水爆禁止日本国民会議で頑張ってるとの事です。
 彼は「いい加減にしてほしいですね。宗教ではないんですから、原水協が正統だ、だから、原水禁は解体を、というのは。大体、いま沢山、草の根の運動が起こってます。特定の思想で指導しようと言う時代ではありません。」といいます。
 もう、本当にはやくしないと国民も絶望してしまいます。