2001年度東京都予算案に対し、赤旗報道は、発表当初の肯定的報道(1面および東京のページ)、昨年東京構想2000への批判談話をよせた渡辺都議の肯定的談話、数日後の批判的報道および渡辺都議の自己批判記事と動揺をかさねています。現場で働くものとしては予算案に全体として肯定的報道する感覚がわかかりません。まして本年は都議会議員選挙のはず。まさか、裏技で石原与党を中央は企んでいるのでは?ともかんぐってしまいます。
なお、この動揺の背景には、共産党の最近の路線「修正資本主義勢力との提携」「高度成長の見直し」「消費税容認」「安保廃棄が自衛隊廃止に先行する可能性」「自衛隊活用」論にみる、新自由主義勢力、民族主義者との妥協(による政権参加?)がみえかくれしないでしょうか?
ともかく東京構想2000にみるような、自己責任論・競争至上・小さな政府論・アジアの覇権の中心、をめざす石原路線と同調したり、すくなくとも明確な対抗政策を打ち出せない限り、きたる選挙で多くの勤労市民の支持を得られるとは思えず後退は避けがたいのでは危惧します。消費税減税や安保廃棄を打ち出さず、敗北した昨年の総選挙の再現はのぞみません。