こんばんは。
「保守」の地域経済分科会です。
0.閉塞感の原因は・・地域経済の落盤にあり!
今日本を覆い尽くしている閉塞感も、世界各地域で起きている貧困、紛争などの問題も、地域経済の落盤に原因があると愚考致します。
実は、今回のタイトルは私の友人からのパクりです。しかし、彼にはどんどん、このテーゼをあちこちで喋ってくれ、小泉内閣に対抗するにもこれを浸透させる事が大事、と私も頼まれていますので、喋らせていただきます。
私のHN「地域経済分科会」も元々はそういうことです。かつてある大学の研究会系サークルの非公認の分派(!?)として活動していたのでしたが、今はばらばらでこのHNを使っているのは私です。
1.公共事業が効かないか?
理由は簡単です。日本経済という病人に点滴をうっても地域経済と言う細胞に浸透しない。
というか、地域経済が病んでいる。すなわち糖尿病患者と一緒で、栄養がどんどん出ていってしまうのです。金融でも財政でも同じことですが、金を突っ込んでも無駄です。
公共事業をやっても、都会のゼネコンに金が行く。消費に回っても地域の企業ではなく、都会に本社がある大会社(アメリカのウオルマートが典型)に行ってしまう。
例え企業誘致に成功しても、雇用は生み出すかもしれないが、利潤は東京へ行ってしまう。そしていまや企業誘致もできない。残るはインフラの負担だけです。
2.地域経済内部の経済循環活性化を!
したがって、処方箋は見えてきます。地域経済内部での循環を活性化する事です。
馬鹿な、グローバル化の流れに反する!と言う向きもあるでしょうがまさにそのとおりです。
グローバル化は形式的には「自由」を追求しながら多くの人間から「自由」を奪っているのです。
典型例が前出の大型店チェーン「ウオルマート」です。日本版「Y電気」「B電器」と思って頂いてもいいでしょう。
この大型店はいまや、多くの地域から出店を拒否されています。なにせ、地域の商店街は破壊され、雇用も質の悪いパート労働、行政はインフラ整備で御金をかけるが税金はろくに納めない、そのうえ地元業者は壊滅してますから税収はむしろ減る。
こういう按配の事が日本でも全国でおきている。御かげで車でしか買物に行けない所が続出。
これがどうして「自由」といえるのでしょうか。金融でもなんでもそう言う事が置きつつある。
グローバル化に対抗し地域経済を再建する。これが日本共産党の責務ではないでしょうか。
自民党、公明党は論外です。民主党もセーフティーネットを声高に叫びますが、地域経済崩壊を放置し、グローバル化を進めてセーフティーネットで金を継ぎこんでも、消化器が全く機能しない重病患者に矢鱈めったら飯を食わせて「栄養を与えました」と胸をはる「ヤブ医者」のようなものです。
地域経済の立場に立って、グローバル経済に対抗する。
これを柱にしましょう。
3.地域経済再建の良い面・・環境にも良い。
日本は食糧自給率が最悪です。
これは国家安全保障上問題なだけではありません。環境問題と言う面からもそうです。
なぜ、日本の川は富栄養化するのか?
原因は食糧を輸入に頼りすぎているからです。食糧は人や家畜が食うと糞や小便となります(食事中の皆さん、ごめんなさい)。
江戸時代には糞や小便が肥料となり、それが地域の食糧として生まれ変わっていたのですが、今はそうも行きません。多少肥料にリサイクルしても、まだ、大量の糞や小便が=窒素が余る事は必死です。
かくて、日本の湖沼は富栄養化します。例え下水道を整備しても今度は大量の下水汚泥を発生せざるを得ないのです。それはゴミの山となりやがてなんらかの形で日本の環境を破壊する運命にあるのです。
地域の食糧は地域で。「日本の食糧は日本の大地から」という日本共産党の参院選公約は正しかった!と私も愚考いたします。
ただ、全体像として「地域経済を守る」という戦略が国民に示せている段階ではないのが残念です。
4、自営業者・農民だけ出なく、労働者、若者も巻き込もう
皆さん、「地域経済」と言うと、どうしても自営業者、農民というイメージがしてしまいませんか?
私もHNが故に、民主党支持者などから「お前は農林官僚だ!」とか、「建設官僚だ!」などなどあらぬ誹謗中傷を浴びせられたのが昨日のことの様に懐かしく思えます。一労働者に過ぎないのですが。
ただ、やはり労働者、若者をもっと地域経済活性化、例えば商店街の活動なんかに呼び込む事は大事です。
それと、システムとして、例えば学生、公務員とか教員、大会社のホワイトカラーサラリーマンも含めそういったわりと「消費者」としてしか関わっていない人を地域の生産者サイドにも加わってもらうというか、そういう仕組みをビルトインできればと愚考致します。
学生や会社人間でも思わぬ才能があるかもしれない。それを引き出せる仕組みはないものか。あるいは、何かやりたいけどなかなか場所がない、そういうケースもあるでしょう。
どう工夫して行くか。
その答えの1つが「地域通貨」だと愚考しておりますが、これ以上は長くなるので今日は切り上げです。