渡辺治氏の福祉国家論の意味がどこにあるか、氏の著作を一冊でも読んでいれば了解できる。いわゆる右翼社民主義の福祉国家論を学んでいるなら、渡辺氏の理論の根幹がわかるはずである。いずれにしても最近の30代国立大学卒のインテリがこのような不勉強では、まもなく50代になろうとする私だが、青年への期待が半減する気持ちが生じた。福祉国家、という言葉と論理の中で概念がどう使用されているのか、吟味してほしい。現代国家における対抗戦略として出されているのだ。新自由主義がいささかも伝統的「自由主義」とは全く異なることを、貴兄は理解していない。サッチャーやレーガンをリベラリストと思うか? 田口氏論は丸山政治学の理解と田口氏の政治学者としての軌跡(明大、名古屋大、立命館大)理解がないと、「右翼」くらいにしか思えないのか。批判する前提条件に学習が必要なことを横浜国立大学で教えないとは思わない。