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「現状分析と対抗戦略」討論欄

田口富久治・渡辺治批判への返信2

2001/10/6 桜坂 智史、40代

 「元横国ノンセクト」さん、貴兄のお手紙を拝読致しました。貴兄の指摘に納得する点と異なる点とありますが、一貫して理性的に論ずる姿勢に、私の姿勢を顧みました。文字化けしやすいので要点のみ記します。
 渡辺治氏の理論はいわゆる「福祉国家論」ではないと思います。日本独占資本が多国籍企業化し、帝国主義段階で対抗勢力として運動する時に、圧迫された市民や労働者、弱者が労働と生活の場所から反帝国主義の「陣地」を築く上で福祉を政策化することで社会を再建(この社会は市民社会とも社会構成体といっても両方に該当します)する方法論としてです。田口氏についてその処遇については貴兄と同感ですが、理論については私は社会主義を民主主義論の見地から深めたと考えます。政治的には民主主義を、社会的には多元的価値観を、哲学・思想的には寛容と友愛の思想による「交通」を。それらが現代の課題と思います。田口氏はその政治学からの課題追究者と思います。私はマルクス主義者でも共産主義者でもありませんが、民主主義者にはなりたいと願望しています。