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沖縄県知事選がまもなく告示にむかいせまりつつある。
ＪＣＰウオッチでそのツリーを見て、ここにもご活躍されているＫＭ生氏のご意見に注目している。
氏は、今回の知事選候補の混迷に、前知事だった太田氏が社民党から出馬したことへの問題を見出しておられる。
私も同感である。革新統一候補が、社民党から国政に出たことのわだかまり。
ただ、神奈川県川崎市で、病気で退くまで長く革新統一候補だった伊藤三郎氏は、れっきとした社会党員で、川労連の議長だった。その点では、候補段階でも任を退いても、政党人でもかまわないのではないかと私は想う。
沖縄は、豊かな要素がある。革新統一をもっともながらえたのもそうだ。他の都道府県に比べて、経済的に不況の波を真っ向からかぶり、失業者も多いと読む。それでも、沖縄がひめた巨大なエネルギーは、ポツダム宣言や戦後処理の「本土」よりも、苛酷な情勢下で、闘いつづけた沖縄の民衆の不屈の英知と豊かな文化の継承である。
県知事をきめるうえで、共産党沖縄県委員会は、中央の指示をそのまま鵜呑みせずに、沖縄の民衆の心を十二分に汲み取ってほしい。
徳田球一、瀬長亀次郎など優れた指導者をうみだした沖縄県。統一候補が無理なら、県民の心に耳を傾け、もっとも道理のある闘い方で、ぜひ沖縄県知事を奪回いてほしい。現知事は最も有利な二期目である。いまでも遅いくらいだが、候補をきめ、健闘してほしい。候補選出の過程そのものが、有利な選挙戦となるような、そんな闘いかたを示してほしいものだ。
一定の得票で自己満足して「大善戦」という総括が、一番くだらないと想う。京都府知事選の教訓をくみとっていただきたい、そう切望する。