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「現状分析と対抗戦略」討論欄

再び都知事選に中村敦夫氏の擁立を強く主張する

2003/2/23 桜坂 智史、50代

 石原都知事に期待する声も世間の一部では多い。書店には、石原慎太郎コーナーさえ並ぶ。石原氏が都知事に立候補した。二期目。

 しかし、首都の顔が、極右と海外で目されていること、しかもあのフランスの「ルペン」以上の極めつけとジャーナリストから判断されていることに、日本人は疎い。

 私自身は、石原慎太郎氏に対抗して、政治的見識もあり、大衆的な人望もある政治家として、参議院議員の中村敦夫氏しかいないと考えている。
 社民党や共産党から独自候補を出しても、政党の固定票すら獲得できないことは、前回の全員新人同士の争いとなった戦いを思い浮かべればあきらかであろう。しかも今回は共産党東京都委員長若林氏を立候補させた。
 共産党は前回、教育畑から全教の初代議長で全労連のトップもつとめた三上満氏を推した。なんと結果は、石原氏どころか、かなり下位に低迷した。どこに原因があったか?
 共産党や其の周辺に受けても広く都民、国民に理解されていないということであろう。「左翼語」で語ってもだめなのだ。普通の世間話で都民の意識に入っていける。そこを忘れれば、当選はおろか、上位に食い込むことすら危うい。

 このことは以前書いたことでもある。共産党、社民党などの政党の枠組みでなく、加藤哲郎氏が以前提言した「フォーラム」。円卓形式。すべての組織と個人が、東京にふたたび都民が主役の都政をとりかえすために、多くのこころある人々を結集する「東京勝手連」を立ち上げて活性化したエネルギーをいみだす。そういう候補として、私は中村敦夫氏を強く推薦したい。
 なんの政治力もない私は、中村敦夫氏の公式サイトからメーリングリストに参加して、中村敦夫氏の都知事選出馬を要請している。
 もし、この運動が小田実、本多勝一、佐高信、落合恵子、中山千夏、矢崎泰久、永六輔、保坂展人、加藤哲郎などの広範な文化人の賛同をうけ、大きなうねりとなっていくなら、当選第一主義でなくとも、東京にファシズム勢力に対抗する大きな民主主義運動は、燎原の火のように広まっていくことだろう。
 そのような運動の一環として、中村敦夫氏が、単なる「木枯らし紋次郎」ではなく地道な政治活動をおこなっていることを紹介したい。

 中村敦夫氏は以下のような要請書を小泉首相にわたし、イラク戦争阻止の運動をすすめている。

 みどりの会議(代表委員・中村敦夫参議院議員)は、2月21日(金)、小泉純一郎首相(代理・小野田内閣総務官室企画官)に対し、アメリカのイラク攻撃を支持しないよう要請しました。
 要請書は以下の通りです。

 2003年2月21日

 内閣総理大臣 小泉純一郎 殿

 アメリカによるイラクへの武力介入を支持・支援しないこと及び国際軍縮を主導することに関する要請

 みどりの会議並びに各国の緑の党は、アメリカによるイラクへの武力介入姿勢について、国際社会の協調を乱し、中東地域の平和と安定を脅かすものと認識しています。また、大量破壊兵器を確実に廃棄するには、査察という手法がもっとも有効であると考えます。
 したがって、アメリカによるイラクへの武力介入を日本が支持・支援することは、武力によらない国際平和の追求を求める日本国憲法と国連憲章に反する行為であり、採るべき方針ではありません。
 一方、イラク・フセイン政権によるクルド人などへの人権侵害行為及び大量破壊兵器による周辺諸国への威嚇についても、決して許されることではありません。
 つきましては、日本政府が次の方針を採られるよう強く要請いたします。

一、 アメリカがイラクへの武力行使容認決議案を国連安全保障理事会に提出した場合、若しくはイラクへの武力介入に踏み切った場合、一切の支持・支援をしないこと。
二、 国連監視検証査察委員会等によるイラクの大量破壊兵器査察について、国連安全保障理事会に対し、査察の継続・強化を求めること。
三、 イラクに対し、大量破壊兵器査察への全面協力、クルド人などへの人権侵害行為の全面解消、大規模な軍縮、民生の大幅な向上を強く求めること。また、本要求をイラクが約束・履行する場合、イラクに対する経済制裁の凍結を国連に提案すること。
四、 国連安全保障理事会常任理事国及び大量破壊兵器保有国に対し、特に同盟国であるアメリカに対し、率先して大量破壊兵器を廃棄するよう強く求めること。
五、 国際社会に対し、防衛費及び自衛隊を自発的かつ大胆に縮小することによって、日本が軍縮の模範を示すこと。

以上○○○○○○○

環境政党「みどりの会議」 代表委員 中村敦夫