イラクに対するブッシュの無法は、国連や他の諸国の制止さえふりきって、イラク戦争開戦に暴走した。
日本からは、支援の米軍の動きがきなくさい。東京の近くで、いつもと違う飛行機の爆音が続きそれから数日後の開戦だった。
この戦争ひとつでも、都政に必要なのは、まず戦争の惨禍を防ぎ、子ども、老人、障害者なども幸福に暮らせる最低の基盤としての平和を不断に維持しつづける政治家の根本姿勢であることが明確にあきらかとなっている。
いままでに、私は中村敦夫氏に立候補要請を掲示板とメールでおこない、辞退をうけてからは、辛淑玉さんが動いた川田悦子さん立候補要請運動に連帯して、応援をおこなってきた。
その川田さんも、樋口恵子さん出馬を知って、一度固めた出馬をおりた。一度は出馬を決意した川田悦子さんであった。
都知事選は、石原知事、若林氏、樋口さんの三氏にしぼられた。
私は、いまの政治と国際情勢のもとで、こう考える。
日本共産党都委員長の若林氏が樋口恵子さんを支持して出馬を辞退して、応援にまわったほうがよいと考える。樋口さんも出馬にあたり、戦争阻止と平和を政策の第一においている。若林氏と提携できぬほど政策がちがうわけえはない。樋口さんは介護保険制度導入に動いたと懸念のあるひとも、それほど根本がちがうわけではない。
もちろん、不破議長が、無党派と党員とでは、得票率もちがうから、今回はすっきりとした形で都知事選にのぞみ、後半戦の地方選にのぞむという明確な方針を知らないわけではない。
それでも、反戦平和を公約としてあげた樋口恵子さんのセンスは、アメリカの無理のあるイラク戦争の爆撃が続く現在において、かなり重要なスタンスだと思う。
いまからでは、共産党の側に迷惑をおかけするとは思う。でも、いまの三すくみよりは、共産党も応援する樋口候補一本化のほうがはるかに、石原「好戦」知事を破る可能性が高い。
平和と反戦。これ一本で、アピールは充分。
戦争を阻止する候補か、平和を破壊する候補か。