競争経済システムは、人間をその機能だけで測り、本来なら人間のためにある経済が人間の上位にきて、人間が経済の部品となる全体主義的なシステムです。日本人がこの競争経済の侵入を許すことは、日本人が一生、倒産や失業に脅えながら過労とストレスの中で生活することであり、ゆとり社会の対極なうえに、ヨーロッパの共存経済を弱めることですらありますが、もし日本が、アメリカン・グローバリズムの侵入に歯止めをかけて「経済内戦」を停戦し、ヨーロッパ型の、環境と福祉とゆとりを重視する共存経済を導入するならば、アメリカの世界戦略の一方「世界のアメリカン・グローバリゼーション」は、ヨーロッパと日本で包囲して対抗することができます。アメリカの軍事戦略は誰も止められませんが、経済戦略は止められます。日本が競争経済化することは、アメリカの援護に等しく、共存経済化することは、ヨーロッパの援護と同義です。従って日本は、日本の競争経済化を食い止め、共存経済システムへの移行を模索しなくてはなりません。これが、アメリカに反戦する唯一最大の方法です。できうれば、この意見をより多くの人に伝えて、議論していただければ幸いです。