今回行われた多くの選挙で惨敗したのは、当然のことであると思う。惨敗した最大の要因は、多くの候補者が党の政策を紋切り型に訴えてしまったことであると見る。
確かに、党の政策自身は現状分析に対応しているものである。「イラク戦争反対」や「浪費型でなく生活密着型の公共事業への転換」は、今日に対応した政策である。それを訴えることは、党を浸透させるための手段となっている。
しかし、戦争や公共事業のことばかり話していても、地元住民に対しては魅力や新鮮味を感じない。今回の選挙は、地域の代表を選ぶ自治体の選挙であることを肝に命じなければならない。どこの地域でも同じことを言っていても、候補者が得意としている政策と地域に対応した政策を住民に伝えなければ、党の政策を生かすことができない。党の魅力を出すには、候補者が得意とする問題と地域の問題をクリアにして、それらを解決するための具体化を住民によく示す必要がある。このことを軽視してしまったために、前半戦における多くの選挙で惨敗してしまったのである。
前半戦の選挙は、紋切り型の政策で惨敗してしまった。後半戦の選挙では、地域色がより濃くなることから、政策を紋切り型にせずに示すことが再重要課題になると思う。