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「現状分析と対抗戦略」討論欄

思想なきテクノクラート集団・日本共産党

2003/6/29 桜坂 智史、50代

 今日の時代情勢のもとで、天皇制や自衛隊、二段階革命論により保守的な手直しをくわえるよりも、もっと自公政権に護憲の大衆的闘争をおこない、どこまでも庶民のために闘いつづけることが、共産党の奮闘を知らせ、国民から支持をえるために必要な最低の条件だということがわかっているのでしょうか。首脳部に。

 不破さんは筆坂氏のセクハラ問題に新聞紙上であれこれ言い訳がましい発言をしていますが、きちんと事情も説明できないようなありさまでは綱領よりも、昔の西沢舜一「愛とモラル」風の党幹部むけの「愛と性のマナー読本」でも出したほうが効果的でしょう。
 国民は、経験を通してみるべきものはみていると感じます。
生活崩壊の経済・社会の崩壊事態の前で、「科学的に」対抗策を提示して闘争することを放棄したら、綱領云々以前に日本共産党はふきとんでゆく、そんな予感がします。
 なし崩しの憲法法制瓦解のいま、日本共産党とは、実際にどう闘うのでしょうか。その具体的認識論がなくては、綱領を変えても支持のジリ貧は変わらないと思うのですが。

 そうして大局を見るに、なにがかけているといって、「民衆とともに」、「ヴ・ナロード」(石川啄木)の展望がない。共産党の実務をそつなくこなした連中が出世していっても、日本の政治や未来を構想する広義の世界観、人生観、思想が欠落している。そう思います。

 いま日本共産党が再生するために最も必要な営みは、広く国民の声を活かそうと聞く耳をもつこと、そして中央委員会や本部が地方組織や第一線で現場に取り組んでいる下部組織の党員の声を、このさざ波通信でいえば、「党員」と銘打って志位委員長に公開直訴した長壁満子さんのような具体的な提言をもっと大切にすることであろうと、私は考えています。