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「現状分析と対抗戦略」討論欄

日本の現状と課題 その11・・・不良債権処理・・・

2003/8/30 結城克也、40代、工場労働者

 竹中大臣の不良債権処理案が、自民党内からも野党からも銀行からもあちこちから猛反発を受けています。志位委員長も「不良債権処理」はたいへん深刻な打撃を国民の暮らしと日本経済に与えるもので、これが実行されると、恐るべき大倒産ラッシュ、そして大失業が引き起こされ、中小企業をつぶすという政策で、世界のどの国でもやったことのない政治と厳しく反対されています。

 不良債権の多い銀行は、不良債権をしっかり評価し、損失を計上するとなると、自己資本比率が低下し、8%の国際基準を満たせないことになるから大変です。
 このままにしておけばどうかというと、資金が効率の悪い企業活動に使われるままになり、新しく興る会社に回っていきません。そうなると日本から価値を生み出す事業が興ってこず経済は大変になります。不良債権処理で効率の悪い企業が淘汰されれば、資金は新しい成長性のある分野にシフト出来ます。ただ淘汰された会社の人材を受け入れる新しい会社が育っていないと、失業が生じます。こうなると志位委員長が言われるように大変です。

 ただ思い切ってやらないと経済の再生は出来ません。何もしないとタイタニックのように沈没していきます。
・不良債権処理で、退場すべき企業と再生する企業に分ける
・失業対策
等が必要ですが、同時に失業対策になる新事業が興るというのは難しい面があると思いますので、ある期間、失業等発生します。ここをどうするか、政治の宿題だと思います。是非とも各党ともビジョンを是非出して欲しい。