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「現状分析と対抗戦略」討論欄

近づく総選挙に向けて

2003/9/28 桜坂智史、50代

  鈴木宗男被告が次の衆院選に出る動きが見えます。もし鈴木被告が再立候補するならば、辻元清美様は、ふたたび立候補して当然であります。
 二人とも、共通の被告の立場なのですから。
 しかも、辻元清美さんを詐欺罪などで逮捕させた警視庁キャリア官僚の安森智司氏の出世がらみの疑惑は現実のものとなりました。
 九月二日付けで、警視庁捜査二課長から、わが神奈川県警刑事部長に晴れて栄転したのです。つまり逮捕する必然性は、ほぼ皆無に近かったのに、自らの出世レースを駆け上がっていく地歩を固めたわけです。
 同じ課のノンキャリアの刑事からでさえ、「公判維持のことも考えずに出世欲がミエミエだった」と酷評されている。そんな背景があったのです。

 また山崎拓氏が、しゃあしゃあと立候補出来るのであれば、共産党幹部の筆坂さんが、立候補してなんら差し支えないことは、自明の理であります。この件も、いくつかの掲示板でリンクされているあるサイトが紹介している記事を読むと、筆坂さん本人以外の別の要因が具体的にでているのです。このことについては、その所在だけを伝えるのみにしておきます。
 自民党自体が、山崎拓氏が幹事長では総選挙を闘えないと公然と言っています。なにしろ統一協会=国際勝共連合の組織員女性を愛人として、国家機密さえ安全でなかった不安があるとは、それこそ、筆坂さんとは別の次元の大問題ではありませんか。
 本気で、自民=公明連合党に選挙で、鉄槌を食わす気があるならば、 共産党や社民党は、執念深く飄々と、淡々と、そして、泥臭く、この国の大衆にすべからく浸透させるつもりで、闘争を進めていくべきです。そういう姿勢が左翼政党にはいつも希薄です。
 居直りではなく、本当にそのくらいの執念深さをもって臨む政治闘争の姿勢が必要です。それを自民党が言う前から尻尾をまいて、仲間内で牽制しあっていて、いったいどうすると、強く言いたい。