獏B様の投稿に「・・・中国は世界を脅かすほどの経済力を持つかといえばそうはなりません.・・ 中国の全輸出のうち50%以上が外資系の企業によるものであり・・・中国政府指導者は帝国主義諸国に自国経済を売り渡しているのです。すでに中国は植民地支配に入っていると判断できないでしょうか。」とありますが
中国が植民地支配とは恐れ入りますし、中国の方にも大変失礼だと思います。中国の方というのは本当にしたかで、日本人より1枚も2枚も上手だと思います。技術を覚えたら、合弁会社を辞めて自分で会社を興したりもしますし、法律に基づかず、税金、寄付などの名目で取りたてられる税金もありますし、そもそも利益を中国から持って帰れないようになっていますので、中国で大儲けしたという企業はあまりないと思います。
中国に外資によって中国に工場が出来た時点で中国の勝ちみたいなところありますね。契約を余程しっかりしてないと母屋とられるみたいなことが起こります。それでも中国に進出するのは、中国の安い労働力を利用しないとグローバル化の中で生き残れないということと、将来の中国マーケットを睨んでのことだと思います。
外資の話に触れられていますが、こう考えるべきだと思います。
日本は資本、労働、技術があり所得を得ていたが、中国は 労働しか持っていない時があった。最近ではインターネッ トや教育や法制度整備が進み、又合弁事業等で技術の獲得が始まり、ないのは資本だけになり、外資の導入で中国の工業化が始まる。
最初は、ユニクロのように、輸出専門である。全体では、利用可能な労働は増えたが資本は増えていない。資本を所有する一企業の所得は上がるが、日本人の失業が発生する。これは少し前の話。
現在、中国の賃金はまだ安いが、理論的には日本と中国で賃金の差がなくなるまで資本の移動が進む。その間、中国でも資本蓄積が進み、中国人も豊かになり、製品を買うようになる。
こうなると中国が、巨大なマーケットとして立ち上がってくる。こうなると両国で資本が増えるので、製品の住み分けで日本国内で生産したものが中国で売れることになるので日本の労働者の雇用や所得は改善する。これにはもう少し時間がかかると思います。
日本人の古い視線と思考で中国を見ては間違いを犯すと思います。中国を画一的な一つの国家として捉えるのではなく、5つ6つの国みたいな地域が育ってきています。その中で各々地域が猛烈な競争をしている。
中国ではそれほど予算的な余裕と力がないので、各地域の長は、知恵を絞り自分の責任で外国から企業や投資を呼び込まなければならないのでなかなか大変です。その結果として外資の導入が多くなっています。
働いている方も自分も金持ちになりたいと一生懸命ですので、向上心も非常に強い方が多いと思います。あの人口と頭の緻密さと向上心が合わさった時、やはり凄い国だと思います。