さつきさん、どうも。というわけで、遅れましたが、レスさせていただきます。一度にすべての論点について書くのは大変なので、いくつかに分けて書きます。
まずもって、私が疑問に感じたのは、次の一文です。
「『安保凍結』を言うのなら『安保破棄』へ至る道筋をもっと国民にきちんと説明すべきだと主張するのなら理解できますが、『安保凍結』イコール『安保容認』で、とんでもない路線変更だとの主張は、少なくともこのホームページに感心を寄せる人達に向けてのものとしては不適切ではないかと言いたかったのです」。
むむ? 「『安保凍結』イコール『安保容認』で、とんでもない路線変更だとの主張」? いったい誰がそんな主張をしたというのでしょう? さつきさんの文章を読むかぎりでは、「少なくともこのホームページに感心(関心)を寄せる人達に向けてのものとしては不適切」という表現からして、編集部かあるいはここに投稿している誰か、ということになりますが、私の知るかぎり、編集部の文章にそういうものはなかったし、そのような混同をした投稿も見当たりませんでした。ものすごく最初の時期に投稿されている HiroT さん(3月13日の投稿)は、「共産党は自衛隊の存続を容認した」と批判されていますが、安保問題については書いていません(ちなみに、HiroTさんに対しては、私自身が3月16日の投稿で反論しています)。
次に、それと関連してですが、不破政権論が、対外的に公表されるものではなく、党内に限定された戦略的議論だというのなら、さつきさんの主張もまだわからないではないですが(それでも私は不破政権論は誤りだと思いますが)、不破政権論はそういうものではなく、むしろ、党内でいっさい議論されずに、いきなり不破委員長の口を通じて対外的に発表されたものです。マスコミも一般世論も、それを事実上の安保容認と受けとめたか、あるいは、安保容認に向けた大きな一歩であるとみなしました。このことについてどう考えるのか、それをお聞きしたい。
ちなみに、どんな「高尚な」戦略であったとしても(不破政権論はそのような高尚性など何もないと私は思っていますが)、民衆に理解されず(党員にも理解されていませんが)、挙句の果てに支配層の支配力を強化することだけに役立つのだとしたら、そのような戦略はやはり誤りだということになるでしょう。世論がそれをどう受けとめるかということは、戦略論議において不可欠の意味を持っていると思いますが、その点の配慮はいらない、あるいは、重要ではないとお考えなのでしょうか?
以上が、まずもって私の提起したい1点目です。