好敵手にめぐりあったという感はありますが、討論文が長すぎます。
大体においてあなたの世界情勢に対する認識は、1960年代の認識から進歩していないという感じがします。
世界においてはイラク戦争が第三次世界大戦の過程に踏み込んだことを示しておりその戦火はアラブ全域から朝鮮アジアにと拡大していく必然性をもっています。
そういうふうに決めつけてもいいものでしょうか。そういうおそれもなしとは言えないでしょうけど。必然性とはおおげさだと思います。
また朝鮮問題も拉致問題を奇貨として利用しながら排外主義をあおり経済制裁から朝鮮戦争を扇動されるような状況がこの日本を覆っています。
北朝鮮は、誰が見ても「人質をとった銀行強盗」のようなやっかいな存在だとおもいますが。北朝鮮や、中国の横暴が日本の戦力増強の口実にされるおそれは充分あると思います。
国内においては昨年には有事立法成立があり憲法が改悪されるという攻撃があります。また民営化の重圧が日本の労働組合解体し、それは戦争体制つくりと一体になって推し進められています。このような厳しい情勢の中で私たちはどのように生きねばならないか、私たちは今何をすることが子供達に何を残すかをとわれていると思います。
戦争体制づくりという一面はあるかもしれませんが、基本的には 生産力の構造変化が今の世の中に混乱を起こしていると思います。 いわば、産業革命当時に類似した混乱だと思います。これは或る意味 で、過去の社会主義体制がもたらした混乱であろうと思います。 日本は共産主義の優等生ともいわれました。いわゆる官僚王国でした。左右共、官僚主義に毒されてきました。それをいったん壊して本来の資本主義に戻るための混乱が起きていると思います。
まず、マルクス、レーニンについてあなたは以下のように「批判」ていますが正直に問います。あなたはマルクスの著書、レーニンの著書を1冊でも読まれたのでしょうか。もしも失礼だが読まれたという本があればその題名を教えてください。それからレーニンの革命という言葉がありますがレーニンは革命なんか出来ません。
現代を論じるのに、マルクスもレーニンも必要ないと思います。 私もかっては共産党員でしたから、読んでないとはいいませんが、 そんなこと言う必要はないと思います。
もっと言葉を正確にレーニンの革命論と書くべきでしょう。そして革命論と書くならばレーニンの実際に書いた文章を引用しその上で批判するのがやり方です。ゴチゴチ豆などという比喩は何の役にも立ちません。
世の中は、日々進んでいます。レーニンに限らず、過去のものは
大抵ゴチゴチ豆のようなものです。ゴチゴチ豆でも、過去には価値が
あったのです。でも、今の時代では誰も食べないでしょう。
今の世の中でレーニンをもちあげたってしょうがないじゃないですか、あなたはまだレーニンに心酔しているのですか?
唯物弁証法とは便利なナイフではないのです。膨大な資料を駆使する労力が背景にあるのです。
あなたがそうしたければ、そうすればいいでしょう。私は無駄なことは嫌いです。パソコンを使うのに2進法からやるバカはいないでしょう。
ここに原千作さんの論文があります。彼は非常に資料を調べて論を構成しています。それは不破哲三のマルクス、レーニンの歪曲を見事に暴いています。
原千作さんの論文は見事だと私も思います。しかし、レーニンも 不破氏も、もう時代おくれの人物で論評する価値が少ないように思います。
柔らかい豆をかむような革命が過去にあったとしたら あなたは例をあげてください。この質問は前にもした と思います。
決して柔らかいとは言えないかもしれませんが、産業革命と情報革命は我々に豊かさをもたらしました。情報革命がなかったら、あなたとこうして論争する機会はなかったでしょう。
それでは質問します。
革命とはなんですか。それはクーデターとどこが違いますか。
クーデターは権力奪取ですが、革命は、民主的に構造変革することだと思います。宮本賢治の革命論は、クーデターに近いと今の私は思っています。ソヴィエット革命もクーデターだと思います。
あまり整理されない論拠に日本の生産は高度な技術を持ちいまや大量生産ではなく付加価値の高いものに移行しつつあるのだと。それと国家権力の問題は関係はないと思うのですが私が注目するのはそのことではなく先進資本主義国はアジアや中国の工場を下請けのようにさせてそれらの国の労働者に肉体が消耗し大量生産で追いまくられる仕事をさせ、それらの半製品を日本で付加価値の高い部分を加えて商品とする生産方式に近年はうつってってきています。国内での下請けをアジアに移動させたのです。それによってさらに莫大な利益を得ています。
かって、日本でも女工哀史の時代がありました。どの国も一度は 通らなければならない過程はあると思います。企業家が莫大な利益を あげることは資本主義だから仕方ないでしょう。問題は、その利益 を民衆を苦しめる方向に使わないように監視する必要がありますね。
あなたは日本の技術が高いことを自慢しているようです。私はその高い技術を世界中に与えていくべきだと思います。
別に自慢なんか出来るわけがありません。私は、技術者でもなんでもない。どちらかといえば負け組です。でも日本が豊かな方がいいと思います。後進国は、自分の努力で日本の高技術をまねして行くでしょう。
これは帝国主義がより被抑圧民族の搾取によって成り立っているかを示します。ですから革命という時、勿論同時に世界的に成立するのでなく一国で達成されるとしても、ますます世界的な規模に連動する条件が出来たと私は考えます。商品や資本を一国規模で考えられない時代なのです。
なんか、一時代前の不破さんの演説みたいで私には理解できません。
私は革命とはある階級から別の階級に国家権力が奪われることだと考えます。それまでに支配していた階級が新しい階級に支配を奪われることをやすやすと見送ることはかつてありませんでした。
19世紀の演説としか、思えません。
あまり長いのでこの辺でうち切らせていただきます。
大体似通った年齢でもあり、餓えた体験もお互い持っているようですが、現状認識が違うようです。
1960年代の議論を21世紀にむしかえしてもしかたないと思います。あなたの言われるようなことは殆ど私も知っています。
では、又の機会に。