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「現状分析と対抗戦略」討論欄

反、反、反論  ロム3様

2005/01/17 銀河 60代以上 自由業

 「」内は私の文章、<>はあなたの文章ですそして私はその下に三度目の自 分の考えを書きます

<大体においてあなたの世界情勢に対する認識は、1960年代の認識から進歩 していないという感じがします。>

 そうでしょうか。私はせっかく再反論の中で60年代の認識ではないことを証明 したはずだが、それも60年代というならばどういう意味かいうべきでしょう。ス ターリン主義の認識と帝国主義に対する認識が加わりました。粗雑な決め付けを しないで下さい。

<北朝鮮は、誰が見ても人質をとった銀行強盗」のようなやっかいな存在だとお もいますが。北朝鮮や、中国の横暴が日本の戦力増強の口実にされるおそれは充 分あると思います。>

 それは違うでしょう。北朝鮮を取り囲む日米韓の軍事力をざっと見れば自明の ことですがあなたの見方は逆立ちしています。

「世界においてはイラク戦争が第三次世界大戦の過程に踏み込んだことを示し ておりその戦火はアラブ全域から朝鮮アジアにと拡大していく必然性をもってい ます。」

 <そういうふうに決めつけてもいいものでしょうか。そういうおそれもなしと は言えないでしょうけど。必然性とはおおげさだと思います>

 それについては別の論として簡単に書いたことがありますが、これからも展開 していくでしょう。必然性が大げさかどうかはそのときに理解されるかもしれま せん。

 「国内においては昨年には有事立法成立があり憲法が改悪されるという攻撃が あります。また民営化の重圧が日本の労働組合解体し、それは戦争体制つくりと 一体になって推し進められています。このような厳しい情勢の中で私たちはどの ように生きねばならないか、私たちは今何をすることが子供達に何を残すかをと われていると思います。」
 <戦争体制づくりという一面はあるかもしれませんが、基本的には生産力の構 造変化が今の世の中に混乱を起こしていると思います。いわば、産業革命当時に 類似した混乱だと思います。これは或る意味で、過去の社会主義体制がもたらし た混乱であろうと思います。日本は共産主義の優等生ともいわれました。いわゆ る官僚王国でした。左右共、官僚主義に毒されてきました。それをいったん壊し て本来の資本主義に戻るための混乱が起きていると思います。>

 そこまで言われますとまるで空気の抜けた情勢認識でしょう。生産力の構造変 化とは何をさしているのですか。もっと具体的に誰のもわかるように書いてくだ さい。しかも日本が共産主義の優等生というのはなんと下らないことを言う人が いたのでしょう。それをいったん壊すということはあなたがそう考えていたので しょう。共産主義国ならば壊す必要はまったくないでしょう。それこそ地上の天 国ですから。あなたは共産主義ってなんだというのですか。

<パソコンを使うのに2進法からやるバカはいないでしょう。>

 どうして安易に差別用語をこんなところで使うのですか。まじめに討論してく ださい。馬鹿という言葉が知的障害者の家族を傷つけるのです。どうしても使わ ねばならないわけでないのに、やめるべきです。しかもパソコンを使うのに2進 法からは何の意味ももっていませんよ。

<原千作さんの論文は見事だと私も思います。しかし、レーニンも不破氏も、も う時代おくれの人物で論評する価値が少ないように思います。現代を論じるの に、マルクスもレーニンも必要ないと思います>

 それっておかしいですよ。原千作さんの論文が見事だといいながら無意味だと いうのですね。読んだのですか。理解できたのですか。共産主義、社会主義を論 じるためには、否定しようと肯定しようとレーニン抜きにはありえないのは常識 ですよ。あなたもレーニンとマルクが時代遅れというならば彼らのどこが時代遅 れか具体的に言わねば不誠実です。何度も言うのですがわかりませんか。もしも 誰かが人を時代遅れといえばその人は「どこが」と答えるでしょう。まったく論 証が出来ていません。

 <世の中は、日々進んでいます。レーニンに限らず、過去のものは大抵ゴチゴ チ豆のようなものです。ゴチゴチ豆でも、過去には価値があったのです。でも、 今の時代では誰も食べないでしょう。>

 この文章にいたっては滅茶苦茶ですね。私達は過去のさまざまな遺産を継承し て生きています。過去を全部否定するような考えがどうしてまともだといえるの でしょうか。

それでは質問します。
「革命とはなんですか。それはクーデターとどこが違いますか。」
<クーデターは権力奪取ですが、革命は、民主的に構造変革することだと思いま す。宮本賢治の革命論は、クーデターに近いと今の私は思っています。ソヴィ エット革命もクーデターだと思います。>
「私は革命とはある階級から別の階級に国家権力が奪われることだと考えます。 それまでに支配していた階級が新しい階級に支配を奪われることをやすやすと見 送ることはかつてありませんでした。」
<19世紀の演説としか、思えません。>

 何故そんなことを言うのでしょうか。私は言葉の意味としてまず解説し再反論 ではわざわざGoogleで国語辞典を検索し、大辞林の「革命」を出してお見せ したのです。大辞林が19世紀の演説を載せたのですか。革命の概念が違うから国 語辞典を出したのでしょう。ごまかさないで下さい。
 御互いに討論する時には言葉の意味に対する理解が共通しなければ出来ないで しょう。私は勝手な解釈をしているのではないのです。
 革命については、かつて暴力のない革命があったかという質問にも答えていま せん。簡単な答えでいいのでしょう。

<資本主義が質的に社会主義に変化して行くのだと思います。現在の資本主義で も権力を握っているのはもはや資本家ではなく、企業家です。>

 これに対して私は企業家のすべてが資本家であるが企業家でない資本家がいる と書いたことに何の返事もないのですね。そこから独占資本のことを書きまし た。ここは最も大事なところなんですが気がつかなかったのですか。
 ところで社会主義っていうのはなんですか。生産手段を資本家から労働者が奪 い取る制度なんですよ。質的にどうしてずるずると社会主義に移行できるのです か。

<アメリカの年金は401Kと言って、労働者が自分で選択して、株や債権に投 資する仕組みになっています。だから、ダウ1万ドルなどと言う線に株価が高止 まりしていると思います。労働者もいやおうなく資本家にされています。>

 これに対しては労働者が株を所有することがどういうことかと説明しているが あなたは無視しています。
 以上このように私の質問や反論にまともに答えず枝葉ばかりに噛み付いてはい けません。

<産業革命が結果として、資本主義を生み出しました。情報革命はおそらく社会 主義を生み出すでしょう。エネルギー革命は、共産主義を生み出すかも知れない と予測しています。初期の資本家達は、封建領主と闘ったでしょうか。市民とい う概念を得るためには、フランス革命を経ているし、長い年月の戦いの下に資本 主義も成立したと思います。社会主義もほぼ一世紀以上の戦いの歴史を持ってい ます。それらの成果が時期が到来したときに花開くと思います。 >

 これがあなたの最も言いたいことでしょう。
 産業革命が「結果として」資本主義を生み出したという意味はわかります。だが 産業革命が資本主義を生み出したわけではないですね。産業革命は蒸気機関の発 明が最初なのですが飛躍的に生産力を発達させた。そのためにヨーロッパのあら ゆるギルドやマニュファクチュア-が打倒され一切の手工業が消滅しました。だ が機械を動かすのは労働者であり労働者を使用するのは資本家です。
 資本家が封建制度を打倒した。フランス革命はかつての王侯貴族をギロチンに 送った。革命は人間が起こすのです。封建制度から資本主義への以降の歴史はど の国でも血みどろの歴史です。あなたの叙述は平板すぎます。
 社会主義の歴史も血みどろの戦いだったし今後もそうです。それは階級闘争な のです。なんだかあなたにかかれば階級闘争なしに社会主義がコンピューターの お陰で来るといっているようです。
 情報革命が社会主義にさせるといいます。

<階級でなく、階層は当分なくならないと思います。それでもいいのです。最低 のレベルが上がることが重要です。他人がもうけているのはけしからんという (ひがみ)が戦いを起こすのです。最低さえきちんと押さえることが出来れば成 功だと思います。
 最低が上がれば、生きるのに苦労がなくなる。(ひがみ)さえ起こさなければ 戦いは起きない。公平な分配も重要ですが、生産力を上げることも重要です。世 界の人口はどんどん増えています。それに見合った食料>

 何を言ってるのか理解が難しいですよ。階級でなく、階層は当分なくならな い。ということは階級がなくなったのですか。階級、階層という概念がまたおか しいですね。国語辞典を検索しますか。
 この国を資本主義社会であるといいながら階級がない社会だということは資本 主義社会に階級がないという論になりますが、それって大発見ですよ。マルクス も腰を抜かします。 生産力がどれだけ上がっても独り占めされては同じことですよ。
 封建制度から資本主義。資本主義から社会主義。根本的に何が違うのでしょう か。それぞれの時代の生産手段をどの階級が握っているかということが最も重要 なことです。たとえ情報化がどれほど発達しても生産手段を誰が持っているかと いうことに変化がない限り社会主義社会などありえないのです。勿論情報化が進 んでも生産手段を資本家が握っている限り労働者階級は解放されないのです。生 産手段というのは工場や機械、土地などのことです。

 労働者が賃金を上げてくれ、首切りをするな。そのような戦いをすることが、 「ひがみ」があるからですか。なんと失礼な。労働者が当然の権利を主張するのに 対して「ひがみ」だというのですね。同じことを誰かも言っていましたが、こう なれば右翼的だといいたくなりますよ。革命はやめよ、労働者は戦うな、という ことですか。。
 この世界で労働によって生産されたもの、建物も、工場も、家も、着る物も、 食べる物も、工場も、機械も原料も、土地も、お金もすべて労働者と農民や漁民 の物です。彼らが自分ののものを取り返すのに何がひがみのせいであるものです か。私達は底辺を上げてくれと施しを受ける着はないのです。収奪されて底辺に 落とされたら資本家を収奪して底辺から這い上がるのです。

「おーい。7000万労働者諸君。君たちはみんなひがんでいるのだそうだよ。君た ちには誇りがないのだそうだ。」

 生産力は社会主義に入るためにはもうとっくに充分に発達しました。 問題は膨大な生産力がありながらそれを資本家が所有しているために、市場がな ければ生産しないことです。根本的には帝国主義戦争はそのためになくならない のです。人間の主体的な革命に対する戦いが遅れているために生産力は潜在的に なっています。あなたの論は、人間不在です。
 あなたを共産党員だと誤解していたことはお詫びします。あなたの考えをこの ようにして明らかにしてゆけば共産主義者とは無縁だと思います。だが多くの共 産党員もあなたと似たり寄ったりです。支持者ということで討論をします。

 反論されるのはいいです。しかしもっと誠実にしてください。