これから書くことは、党中央官僚の認識改革、すすんでは『本紙』(赤旗日刊
紙)の紙面改革に結実させてほしいことのほんの一部である。当サイトに対してはど
うせ党中央は始終監視し、不当に敵対視していることだろうが、このサイトに辿り着
いた党官僚、イエスマン専従者は、読み流すことなく真摯に受け取ってほしい。
それゆえ『現状分析と対抗戦略』討論欄に送ったのだから。
21日、ロンドンで再度の「テロ」が起きたが、ロンドンと言わずとも、イラク、ア
フガニスタン、コソヴォ、チェチェンのときもそうであったように、党の、「テロ」
に関する論調はテロを語っていないのではないか、と嘆じるしかない。攻撃対象とさ
れた側が現地住民であろうと、米英“有志連合”の一員であるとを問わず、死傷事件
を殆んどすべて「テロ」と一括り(ひとくくり)してしまうセンス。
このセンスには同じ非党員でぼくの友人諸氏も一様に違和感を示している。
そのうちの1人はこう不満を口にした。
「テロは無論、許してはならないけど、いまイラクで起きている現実は、不当な軍
事占領勢力に対する《レジスタンス》じゃないのか?」
もう1人もやはり異論を提起していた。
「どこの国の民衆だって、自宅が焼かれ、ミサイルで“誤爆”されれば、昂然と対
抗するでしょ? まして親族や友人が虐殺され、恋人が陵辱されたら、命を賭けて占
領勢力に立ち向かうでしょ? もしオレがイラク人だったらやっぱり彼らと同じよう
な行動をとるんじゃないかな」と。
また、某大学院博士課程に在籍する或る先輩氏は厳しい注文を語っている。
「そもそも、共産党の中央官僚の“引き出し”(辞書)は、ボキャ貧(語彙が乏し
いという意味。)なのではないかな? 正常な人が視たら、イラクの事態はテロでは
なく、レジスタンスだと視るはずだよね。あのようなセンスなら、ひょっとして、クー
デターと革命の差異、特殊部隊と要人武装警護隊の峻別、それに《LIC(低強度紛争
理論)》も理解してないのかもしれないな。首藤信彦氏や大泉光一氏の現代テロ分析
とかを通じてシッカリ勉強したほうがいいんじゃないかな? それを、ひいては紙面
のヴァージョンアップにつなげてほしいな。不破さんの著書紹介ページなんか要らな
いから、もっと紙面充実してもらわなきゃ」と。
誤解ないよう付け加えるが、だからといってなにも彼ら友人諸氏が、一連のレジス タンスやテロといった破壊行為を支持しているわけではない。すべての派兵国は即時 無条件に被占領地域から軍を撤兵させよ、との認識で一致しているのだ。