7月25日の「現状分析と対抗戦略欄」、同11日の一般欄で、NK氏が「テロ免
罪」投稿を例によって激烈に批判された。社会主義を望み、「左翼の中の右」を自認
する僕も物申したかったところであり、「ご苦労様」、「ありがとう」と心から言い
たい。
25日投稿は、「無差別テロを免罪する左翼の落とし穴」と題され、「反米=正義」
という「単純な善玉・悪玉論」、「人命の軽量化」、「無自覚な左翼エリート主義」
の三点を上げて、これら全てがスターリン的全体主義思想の特徴でもあると指摘され
た。スターリン思想とはまさにこういうものであったし、さざ波の「テロ免罪」投稿
のほとんどにもこれらの特徴が流れていると僕も思う。
ところで、以上の論考はいわば、さざ波の「テロ免罪論」をば無自覚な「イデオロ
ギー的誤り」として批判しているものだと言えよう。ところで僕は、無自覚ではなく
十分に自覚した「イデオローグ」もこのさざ波投稿者の中にはいるのではないかとい
う気さえしている。例えば、どういう立場なのかは分からないが「金親子を免罪」を
世にふりまくような。それを、第3次世界大戦が勃発しているという論理で正当化し
ようとするような。「第3次世界大戦」の定義にもよるのだが、これが起こっている
とするならば、それに比べれば全てが小さい問題に見えるという人も多いだろう。い
やそれどころか、この論理の帰結として反米的なものは全てこの大戦への抵抗勢力で
あるという展開にもなっていく。こういう「論理」は、無自覚というものだろうか。
確信的なデマゴーグというものではないだろうか。