私の7/25の投稿に対してコメントを頂いたので、簡単に応答します。
Forza Giapponeさん
残念ながら、拙文内容についてのコメントではないので、内容について特に前回の
ものにつけたすこともありませんが、無差別テロを事実上免罪する方向の議論はある
と思います。直接的に無差別テロを明確に肯定する論へのやりとりは、2003年にくり
返しましたので、そちらをご参照いただければ幸いです。
問題にしたい中心点は、(北朝鮮による国家犯罪につても同様ですが)<「帝国主
義」諸国の政府の犯罪こそが糾弾されるべきであり、「帝国主義」諸国政府の犯罪こ
そが、無差別テロ等の原因である(むしろ、彼らはやむにやまれず実行したに過ぎな
い)>等々という型の思考様式そのものなのです。
ご関心には沿わないかもしれませんが、その思考様式は、左翼に根強くあるスター
リニズム(=反民主主義、私は左翼全体主義と呼びますが)に淵源があると考えてお
ります。
蛇足ではありますが、批判や異論を「敵の陰謀」に結びつける思考様式が、スター
リニズム的思考様式の一つである惨劇の実例が、全世界の共産主義運動史(もちろん
日本でも)に満ちあふれていることを、思い起こすことも無駄ではないかもしれませ
ん。
人文学徒さん
コメントをいただきありがとうございます。数年前の投稿でN.Kの名も何人かの方
の中の一端にあげて頂き、討論を呼びかけられたのに、まったく応答せず、ずっと気
になっていました。
党のあり方を論じられている議論を、いつも拝読しております。ただ、私自身は具
体的な「党」について語ることはできません。
人文学徒さんが以前触れられていた、認識論の問題や上部構造の相対的独自性の問
題の重要性は、スターリン主義が立ち上がる「論理」装置をえぐりだすうえでも大切
なことだと思っております。
これからも拝読し勉強します。