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「現状分析と対抗戦略」討論欄

理論 と パフォーマンス

2005/09/18 ロム3

 理論は、時代を押し進める原動力となりうる。
 パフォーマンスは、勢力を押し進める道具となるが、その効果は、 一時的なものになると思う。

 日本共産党には、真理を探究しうる理念がない。それが低調の一番 の原因であると思う。

 日本共産党は生まれ落ちた時から、ソビエットの影響下であった。
 当時は、軍国主義、反動国家の下で、真理をまさぐているような ゆとりはなかった。とりあえず平和のパフォーマンスを行うより仕方 なかったと思う。

 現在までの日本共産党の綱領には、ソビエットの影響下で生まれた党の宿命として、矛盾がつきまとっている。マルクス主義と、レーニン主義の融合という、水と油の融合路線である。この矛盾に満ちた理論など誰も理解出来る筈がない。したがって、不破氏一人が理論担当になるより仕方なかったと思う。末端は、彼を神と仰いで間違い無い理論の党と信じていればよかったのである。

 信じる者は、救われる。信じれない者は、科学性を求めて悩んだ あげく離脱せざるをえない。

 平和を愛するパフォーマンスの党としての一定の役割は果たしてきたのであるが、真の平和を求めて居るわけではないから、民主連合政府を樹立することも出来ず、たえず自民党別働隊としての役割を果たし保守体制を守りつづけて来たと思う。

 自民党が伸びる時には、対局にあるこの党も伸びるか、減りが少ないのが、ジンクスになっている。別働隊であることは明確である。

 レーニン主義をキッパリとして捨て去り、唯物弁証法の党として 生まれかわるべきだと思う。弁証法とは、相手の身になって考え得る バランス感覚とでも言えばわかりやすいのではないだろうか。当然 討論重視の党でなければならない。人間、他人の考えで動くには限度がある。他人の考えでもそれを自分の考えとして消化できれば行動力 は生まれてくる。

 日本共産党には、末端の行動力はあまりないけれど、公明党の末端には行動力があるのは、その辺の消化度が違うからだと思う。
 公明党は、人間関係が密で、会合も頻繁にやられているやに聞く。
 感情的に盛り上がりを作ることがうまいのではないだろうか。

 今回の選挙でも、「小泉と竹中は、日本をアメリカに売り渡そうとしている。反小泉で野党は結束しよう」と、提唱すれば結束できたかも知れない。公明党でも、ホリエモンでも、民主党に話し合いに行っているのだから、しっかりしている民主連合体があれば彼等をも取り込むことが出来たと思う。

 次の参議院選挙では、再び民主連合政府樹立に向かって努力して もらいたい。日常活動は大切だけれど、選挙時の暗いシコシコ活動 よりも明るい展望のある風を起こすことの方が効果があると思う。 それまでに討論を日常化できる党風をつくる事が先決ではあるが。