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「現状分析と対抗戦略」討論欄

「カルト」の魔の手は実は身近にもある

2005/10/06 すのっち 20代 教職養成課程

 革新政党は「カルト問題」になぜ無関心なのでしょうか? 
 私は某地方に住む教員の卵ですが、とじこもって勉強漬けになるのは不健康ということもあって、時間が許せばフィールドワークなどに出かけるようにしています。

 先月、隣市で自発的な教研集会があり、そこでショッキングな実話を聴きました。報告者(中堅教員)の教え子が韓国に渡ったまま行方不明になっているとのことでした。「かつての教え子の○○君が、知らないうちに統一教会に入信していた。彼の家族でさえ、全く気付かなかった。彼自身に会って事情を聞き、日本に戻って脱会してほしいけど、いま韓国のどこに居るのか分からないことにはどうしようもない。公的機関に捜索願いを出してはどうか、と進言してくれた人がいるけど、“本人が成人してるから自己責任だ”と突き放されそうで。外務省に頼むしかないのでしょうか」と、報告者(中堅教員)は涙ながらに話していました。

 私も含め、この「カルト問題」というものに関してとても疎い(うとい)のが実情です。恥ずかしい限りですが、日本の教育界の“重い腰”、無関心は非難されなければならないと思います。けれど、ひろく現実社会を見ますと、まだまだ顕在化していない「カルト被害(公害)」というのは、実はものすごく多いのではないかと推測します。
 好戦志向の内閣、憲法番外地、愛国心の強制、所得格差増大や階層固定化、大企業の巨額内部留保資金、年間自殺者が7年連続で3万人台、失踪行方不明者の増加、少年犯罪の質的激変etc・・・
 これら末期的な閉塞感が日本社会を覆っています。安全神話や科学技術神話も崩壊、底が割れました。ナイーブで世間知らずな人々がカルトに騙され、ハマるには絶好の素地を提供する「社会相」と言えるでしょう。

 にもかかわらず、革新政党の政策課題から見事にすっぽり抜けているのがこの「カルト問題」です。政権与党なんか言わずもがなです。かの教え子さんもご多分に漏れず他人を疑うことを知らない、ナイーブな青年だったそうです。彼の親は「世間知らずな人間に育ててしまったのは、私のせいだ」とご自分を責め、心労で寝込んでしまわれたとも聞きました。ご本人はもとより、被害者の家族・親族、友人を考えると私も胸が痛みます。

 調べた限りでは、「統一教会」は、文 鮮明という名の教祖が統べる、ヴァティカンと世界キリスト教協議会から破門された危険なカルト団体です。本音は“狂祖”と言いたいほどです! コチコチの「反共産主義思想」を旗色鮮明に掲げていることでも知られます。教祖には数々の強姦前科のうわさがくすぶっているそうです。かつてY崎H子、S田J子、T使河原氏など有名人が入信し、“合同結婚式”など反社会的儀式で知られます。現在も沢山の小組織(?)ごとに各地で布教活動にあたっているそうです。遅まきながら、各地の公民館や公共ホールなどは、マスコミ発のリーク情報で、正体を隠した小組織の利用拒否に踏み出すようになったようです。問題意識の鋭い一般市民からの通報で正体が発覚するケースもあるそうです。いずれにしろ充分な警戒が必要です。 隙を見せると、ヤツらは正体(団体実名)を隠したまま接近してきます。最近は、反共・反社民党的な一部市民団体の中にも巧みに紛れ込んで活動を続けるケースもあるそうです。

 皆さま。カルト問題全般について見聞・目撃、などされた方がいらっしゃいましたら、今後遠慮なく投稿していただきたく存じます。どんなささいな情報でも構いません。積極的に情報提供してくださることを望みます。お願いします! 私たち教員の卵も新しい情報を入手したらまた投稿する予定でいます。